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2007年11月26日 (月)

CQ誌12月号

Cq 発売から1週間も過ぎてからの書き込みはなんとも間が悪いのですが、先週はなにかと忙しく、停滞状態でした。

CQ誌12月号に駄文を掲載していただきました。目にとまった方もいらっしゃるかもしれませんね。

DXの話題というテーマで文を書くとすれば、最初に頭に浮かぶのはダイポールでもできるQRP-DXということになります。ループアンテナやウィンドムアンテナ、G5RV、W3DZZなどワイヤーアンテナをいろいろと試していますが、やはり調整しやすく輻射効率が良いのはダイポールだなぁという印象を持っています。

QSOの成果をお話するとなるとQSLカードが必須という気もしますので、多くのQSLを写真で採用していただきました。正直な気持ちとしては、自分自身の成果の証としてのQSLは大切なものですが、他の人にとって私のQSLはあまり意味のないものだと思います。まあ、私の成果を書いた内容ですので、その辺はご勘弁いただきたいと思います。

文章を書くにあたって過去の交信内容を選択するときに考えることは、成果もありますがプロセスが自分にとって思い出深いものであったということでした。見た目にもハデに見えるかなぁと思って採用したN8SのQSL。3枚のタックシールに張られた9交信のデータは5Wの出力でよくやるよ・・・と自分でも思うところはあります。長期間のDXペディションの後半に狙いをつけて、平日休みや遅い出勤の時などに追いかけた思い出深いQSOとなりました。でも、記事に書かれていない部分にも大きな思い出もあります。14MHzバンドが抜けていることに気がついた方はいらっしゃるでしょうか? DXのメインバンドと呼ばれる14MHzで成果を上げられなかったのは、見つからなかったわけではなく、毎回の運用日に発見しているにもかかわらず、結局(平日にもかかわらず)いつもパイルアップが大きく交信できなかったという裏側があります。また、Not in the logだったのですが、1.8MHzで発見したN8Sに「JK1CPT」までコピーされながらも交信することができなかったという思い出もあります。「残念だ」という気持ちだけが残ったわけではなく、チャレンジする行動のプロセスが大切なんだと思います。アンテナを最大に効率の良い状態まで調整し、入感時間を研究しながら移動運用でチャンスを探すというスタイルは、たかが「599 TU」を送るだけの交信であっても、得られた喜びは大きいと感じます。

うまくいったことや興味深いことを並べることで記事になりましたが、他の運用成果の話題も記事にならなかった話題も、大きな感動を持たせてくれました。もちろんDXばかりではなく国内交信も同じように感動を持たせてくれることが多々あります。

「無線をやってて良かった」と思っている気持が行間から感じられるようであれば良いと思っているのですが・・・成功例ばかりだと自慢話にしかならないかな? hi でも、QRPであれだけできるんだ!という気持ちを持った方がいてくれたら記事になった価値はあるのかもしれませんね。

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コメント

Yamaさん、拝見しました。
相模原の河川敷の運用を思い出しました。
私もタイヤベースは購入したのですが、ポールをどうするか迷っています。
安いけど5mくらいしか伸びないものより、少し高くても10mくらい伸びる方がよいのでしょうか。

投稿: JK7UST | 2007年11月26日 (月) 23時22分

Sugiさん こんばんは
いつもありがとうございます。

伸縮ポールは長いにこしたことはないけど、フルアップしないと落下止めのピンが出ない部分があるので、必要な長さのものを選びたいですね。

10mのポール(私のは11.5mです)は7MHzまでは1/4λほど給電点が上がりますから条件は良くなるみたいです。フルサイズダイポールではSWR1.05以下になりますね。

80mバンド以下だと大地の影響が顕著に現れるみたいな気がします。

10mクラスの伸縮ポールを手に入れた時にぜひそろえたいものは、1.5m程度の脚立です。これがないとポールを上げるのも大変です hi

投稿: 7K1CPT | 2007年11月26日 (月) 23時56分

こんばんは。

最近はなかなかyamaさんを発見出来ません、後であの時出てたのかと思うばかりです。
まあ私の仕事も今忙しいので、日中聞くのは難しいのもありますが。

そうですね、プロセスと言うかその時の状況が、自分が必死になってればなってるほど心に残りますよね。
もしQSO出来なくて悔しくても、後々それ自体が何か満足感に繋がるような。
私も何年か前まではDXCCの追っかけにドップリ漬かってました。
心に残るQSOもいっぱいあります。

10年ほど前は、子供も小さかったし、元気だったのでキャンプがてらの移動運用でJCCサービスをしてた頃もあるのですが、今は(まだ余生ではないですが)QRP、欧文平文chat、和文にドップリ浸かってます(笑)。

投稿: ja4mrl  | 2007年11月27日 (火) 18時55分

7K1CPT 山田さん
こんばんは。

ちょっと、亀コメントになってしまった。
いゃ~、私はこの記事に感動しています。(/_;)
QRPでも、DXと交信が出来ることを山田さんがしっかり書いているので、私はとても嬉しいです。
私の、基本はフルサイズのDPを高く上げることが1番と思っています。
やっぱり、山田さんは私の先生です。(^^)v
ハムフェアで、山田さんとお会いした私の友人達は山田さんの考え方にビックリしていましたよ。

投稿: JG1UKW/QRP | 2007年11月27日 (火) 20時57分

Masa-G さん こんにちは

「はまっている」といえば、私は無線にはまっているんだろうなぁと思います hi。
アンテナや無線機の製作から設備の設営、交信のテクニック、コンディションの把握などいろいろな要素がまとまって交信に至るわけですから、楽しみ甲斐がありますね。

私の行動パターンとしては、
 遠出して(自分にとって新しい運用場所では)積極的にCQを出す。
 近場でよく行く場所では呼びまわりが多い。することがなくなったらCQを出してみる。

なんて感じです。
また、うまく聞こえましたらチャットをよろしくお願いします。

国内コンディションが落ち着かない時間が多いですが、4-1エリア間はけっこう楽しめますね。

投稿: 7K1CPT | 2007年11月28日 (水) 09時06分

宮嶋さん こんにちは

あまり持ちあげられると恐縮します hi
でも、私も(けっして年上とが限らない)先輩たちから刺激を受け、いろいろと知識を吸収してやってみようという気持ちになってきたところもあるので、雑誌に書かれた経験とかは比較的少ないのかもしれませんね。

アンテナ製作による成果などは多少書かれたりしますが、アンテナの性能を明確にするためのものが多いし、単なる交信の成果となると「上には上がいる」的な考えで文章にしにくいのかもしれません。

宮嶋さんのブログに書かれた成果と運用に至るプロセスのお話は参考になるし刺激を頂いていますよ。

投稿: 7K1CPT | 2007年11月28日 (水) 09時18分

記事拝見しました。
QSOできたこともそうですが、
そこに至ったプロセスも大事ですね。
それがQSOできなかったプロセスを自分なりに解析して、次につなげていけたら、
もっとおもしろくなると思います。

私の記事は自慢ばかりしている感じですが、
QSOできた裏には、それの何倍も悔しいQSOできなかった理由もたくさんあります。hi
(負け惜しみ?)


投稿: JK1TCV | 2007年11月28日 (水) 13時41分

栗原さんの記事はテーマの最初ということもあり参考になりました。最初に書くのは後を追うものよりも数倍大変だったと思います。

いろいろと考え、実行して成果が得られるわけですから、そのプロセスというものは目に見えなくても大切だと思います。

投稿: 7K1CPT | 2007年11月29日 (木) 08時50分

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