8J1ITU
大型連休は全滅に近い状態で仕事が詰まっていた。8J1ITUの運用で仲間が集まる予定の5月3日が運よく休みになったことで、体力的な回復よりも精神的なストレス解消を優先し、かすみがうら市に出かけた。
渋滞で集合時間には1時間ほど遅れたが、たくさんの参加者が集まっていた。ちょうど到着したときに、リグの使い方などを確認して第一声を発射する直前であった。つぎつぎと運用が開始され3局同時運用になるのにさほど時間はかからなかった。私といえば、いつもながら久しぶりに再会した方とアイボールを楽しんだ。WEBには載らない情報なども聞けてなかなか貴重な時間を過ごすことができた。
12時を過ぎて運用の順番が回ってきた。7MHz-CWの運用をするためにメインリグのFTDX-9000の使い方をチェックするために時間がかかった。パドルの設定をリバースにするだけでその設定箇所を探し出すのに時間がかかる始末。オーナーにHELPを出し、設定を完了した。DXペディションの経験が豊富なOMからは、VFOの使い方のノウハウを教えていただいた。VFO-Bを送信のにして、メインダイヤルのVFO-Aを受信に使う。RITを使うより呼んでくる局の信号が合わせやすいそうだ。おもわず納得。1KWのリニアアンプは接続されていたがスルー状態で使用したので200W出力ということになる。(この時点で集まったメンバーは全員が第1級アマチュア無線技士である) 設定を行っている間も100Wの第2第3送信機ではオペレートが続いていた。
お昼の7MHzのコンディションは思ったほど良くなかったような気がする。すでに1時間半ほど運用を行ったあとではあったが、それほど大きなパイルアップが起きることもなく1局ずつコールサインを確認できるような感じ。でも、信号は近場が弱く感じちょっとスキップ時間が長引いている様子。遠いエリアからはガツンと入ってくる局の信号もあった。リグの混信除去機能などを活用できればもっと聞きやすかったのかもしれないが、どうも複数に呼ばれたときにそれぞれの信号は溶け込んで、符号がかなり聞きにくくなる。この時点で理解していた機能はフィルターの設定とフィルター通過幅をバリアブルで設定する機能、ミュー同調もあるが、バンド全体に効くもので、バンド外からの混信を除去するためのものだから、複数局から同時に呼ばれたときに有用な機能とは言えないかもしれない。群を抜いて強力な信号が優先してピックアップされるようなオペレートになってしまう。文字指定をしてその信号を聞き分けようとしても、途中から別の局に送信されると、全く判別が取れなくなってしまったりしてお手上げ状態になってしまったりする。普段からK2の受信に耳が慣れているせいか、どうも聞きづらい印象が強く感じられてしまった。
昼食の先発隊が帰ってきて自分も昼食のためにシャックを離れた。いつもごちそうになってばかりで申し訳ない。シンプルなカレーライスがとても美味しく感じられた。昼食後はオーナー自慢のステレオセットで音楽鑑賞会になった。「生録」というと今や死語に近い印象を持つが、定期的に生演奏の録音会に参加して、マイクをレイアウトして取ってきているそうである。CDでもなくDATでもなく、PCからAMPにつながれた音はデジタルを感じさせない自然な音で素晴らしいと思う。(予想の範囲外だったのでちょっとびっくりです)のんびりと過ごしてから夕方のコンディションはどうかな?とシャックに戻った。
コンディションを把握するためにオープンする地域と時間帯の表があった。また、グレーラインやコンディションの状況をリアルタイムでPCに地図表示するソフトなどもあり、活用されていた。14MHzのオープンにビームを合わせてアフリカからコールをもらった。と話をしていた。オペレートを交代するタイミングで、さてどこのバンドがオープンしているか?どのバンドもいったん落ち着いてしまっているようで、18MHzももう終わりということだったが、最近の18MHzの好コンディションの印象もありこのバンドを選んだ。運用開始直後はヨーロッパロシア、そしてJA、EUがいけそうかな?という期待をもったが、耳に飛び込んできたのはZS5のコールサイン!アフリカから呼ばれたというのは気分が良い!この時もリニアは入れずに200Wで行った。JAの合間に少しずつ聞こえてきたEU方面も19時を過ぎるとEUばかりになる。SP、YO、UT、SM、DL、なかなか自分のログには短時間にEUが並ぶことはないが、こういう経験はけっこう楽しめる。もっとも、良く聞かれるEUのマナーもなんとなく感じた。一局をピックアップしてリポート交換を開始しても呼び続ける局の信号が邪魔に感じる。一発で取りきれなかった相手にコールサイン確認を促してもほかの局が送信しているから聞きにくい。これがS-9の強力な信号であれば国内のパイルアップのときと同じような感覚なのだろうが、信号強度が弱い中での聞き分けはなかなか難しいものがあった。使い慣れていないリグの問題だろうか? あとでログを見返すと短い時間にログを進めているように見えるがかなり苦労している様子も振り返ることができた。
夕食のあとは、オープンしている地域も多かったようで、シャックではDX・国内とも更新を楽しむOPの様子を見ながら、アイボールを楽しんだ。朝早くここから出勤すれば?との話もいただいたが、渋滞に出くわしたりして遅刻すりわけにはいかないので、23時にシャックを後にした。夜中ということもあって渋滞もなくすんなり帰宅することができた。
アマチュア無線好きがアマチュア無線のの空気の中にいることは、一番ストレス解消になるかな、と感じた。体力的につらいのは寝ればなんとか回復するけど、こういう気持のよい時間を過ごすことも大切。シャックオーナーと集まった仲間にはたいへんお世話になりました。また、集まる時があれば最優先で参加したいと思う。今年はQRP運用ではなかったけれど、QRPとは違った楽しみも味わえた。
連休後半も仕事は続いた。実は、ほとんど寝に帰っている状態だったので、ブログのも遅れていた。やっと休みになった8日。ゆっくりしながらたまったメールのチェックなどをして過ごしている。
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コメント
4日の朝、QRPで拾って頂きました。
OP:YAMAさんだったような?
投稿: UBLたなか | 2008年5月 8日 (木) 20時29分
田中さん こんばんは
3日はOAMでありがとうございました。私のログには3日のお昼過ぎにログインされましたよ。
夜中にシャックを離れましたので、4日は別のOPですね。
投稿: 7K1CPT | 2008年5月 8日 (木) 21時16分
こんにちは。
年一度集まってわいわいやるのは楽しいですね。
4日のBBQもFBでしたよ。
来年も機会があれば是非参加したいです。
投稿: JK1TCV | 2008年5月 9日 (金) 08時10分
来年は誘ってね
投稿: UBLたなか | 2008年5月 9日 (金) 20時03分
かすみがうらの1kW運用、
山田さん、短時間でしたが、楽しめましたね。
FT-9000については、私も同じ感想を
持ちました。
微弱信号の受信性能
パイルになった時の信号の溶け込み?
K2ではこんな感じは無かったと思っています、
それにしても松尾のジンギスカンは美味かった。
私も時々JA8から直輸入するのですが、
これだけ美味いのは滅多にないですね。
皆さん、ラッキーだったと思います。HI。
7K4UBL田中さん 4日10時ちょっと過ぎの
交信は私でした。コールをありがとうございました。
次回は一緒に楽しみましょう。
投稿: JA1BVA 齊藤 | 2008年5月 9日 (金) 21時18分
みなさん こんばんは コメントありがとうございます。
田中さん
すみません。自分も直近まで参加できるかどうか分からなかったので・・・木下さんに参加の連絡を入れたのは当日でした。来年は召集があったら連絡するようにします。
BBQ、おいしいですよね。今まで、QRP局とかユーザーの集いとかでかすみがうらに行ったのは8回ぐらいあったと思いますが、BBQに参加できたのは2回だけです。一昨年は私の都合でBBQの予定を変えていただいたりして申し訳ないなぁと思いながらも舌鼓を打たせてもらいました。 hi
うまく都合が合えば日曜までゆっくりしたいのですが、なかなかうまくいきませんね。
FTDXに関しては性能を引き出せるほど使い込んでいなかったのかもしれません。でも、K2は機能を把握するまでの時間が(操作部分が少ないので)短かったような気がしますね。
普段聞いているノイズすれすれのQRP信号とはまったく違った苦しさを感じました。
K3はDSPとアナログIFフィルターの相互作用で受信音がかなり聞きやすいような気がしました。ほんの少しだけしか触りませんでしたが、いつか自分のものになったときに使い込んでみたいと思います(秘かに英文マニュアルはダウンロードして読んでますけどね hi)
投稿: 7K1CPT | 2008年5月 9日 (金) 23時11分
かすみがうらでは、1年ぶりにお会いできて嬉しかったです。
思えば8J1Pで皆様と、素晴らしい設備に触発され、わたくしのHAM Lifeも、ずいぶんと楽しいものになってきました。
8J1Pのころは、自分のcallもまともに打てないCW恐怖症だったのが、pile up modeでのやりとりぐらいならパドルに手が行くようになりました。(今回は皆様の軽快なCWを直に聞いて、あ~そう打つのか~なるほど~ と勉強mode...ありがとうございました)
それにしても、K3の素直で自然な特性には、まいりました。(山田さんの発注書にも...目がテン!)
手持ちの純粋アナログのTS-850と似ているけど、noiseやdynamic rangeなど基本性能ですっと上をいく感じ。DSP機能については、Mark-VよりIC-7000、それよりK3が、より自然な音に感じました。
K3のDSP NRは設定かなり変えられるようなので、pile up時でも使える設定あるかもしれませんね。きつく掛けるとSSB voiceがまったく通らなくなり、たまげました。
投稿: JA1CTB 谷澤 | 2008年5月14日 (水) 02時44分
谷澤さん こんばんは
ご来訪ありがとうございます。
こちらこそ、かすみがうらではお世話になりました。いつもあわただしい参加でゆっくりお話もできずに失礼しました。
記念局運用などのイベントは、多くの人が集まり楽しいですね。交信するというノルマはありますが、どちらかといえば人に会いに行っているような気がします。お話のなかでいろいろと刺激を受けたり、オペレートで刺激を受けたり。
実は私もCWがうまくなりたいと思ったのは記念局運用に参加して、楽しそうにOPする参加者の姿を見たときでした。 縦振れでラバースタンプしかやったことのない私が、その直後にパドルを買いに走ったのは思い出深いことでした。
アマチュア無線人口が激減する昨今、「後進を育てよ」とよく耳にします。でも無理に教え込んでも興味が続かなければ去って行ってしまうのは無線に限ったことではないでしょう。自分が思う「後進を育てる」ということは自分が楽しんでいる姿を見せることだと思っています。興味を感じた人は自分から歩み寄ってくるでしょう。そして自分自身で面白さを見つけた人は永く続け、その面白さを他の人にも広げていくものだと思います。まずは自分自身が楽しむことが大切ですね。
投稿: 7K1CPT | 2008年5月15日 (木) 00時30分