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2009年5月14日 (木)

モービルのグランド処理 ほぼ完了

 車を入れ替えて半年。やっとグランドの処理ができました。ルーフボックスを取り付けるねじの部分が車のボディにアースされていない事実を知り、どうしようかとあれこれ考えていた時間も多かったが、作業にかかり始めてからもなかなか進まず今になってしまった。

 自分の場合、荷物の運搬(というかアンテナ部品は載せっぱなし)にルーフボックスの取り付けは必須とも言える。前の車でも同じだったのだがリアのドアを開けるとルーフボックスにあたってしまい、長い間には塗装がはがれてしまう。そのために30mm角のアルミパイプを使って前にずらすレールを工作したことは前に書いたと思う。これだけでもずいぶん時間がかかったと思う。

 アンテナを取り付ける基台は手に入れておいたが、どうもHFのアンテナでは心もとない。アルミのレールに基台の代わりになるものを作って取り付けてしまおう。そして、ルーフボックスの中にアースになるアルミ板を敷き詰めてしまう。そこまでやれば、グランドの処理はできるかもしれない。

 そして、部品その他を作り取り付ける作業に入った(今日ではありませんが・・・)まず最初にこちら

01  20X30mmの角パイプにM型コネクタを取り付ける穴をあける。そして右側はアースを接続させるために出っ張りを作ったアルミ板。

02  M型コネクタを取り付けるとこんな風になります。

03 そしてグランド用の板。なぜか1畳弱のベニヤ合板が 目的もなく保管してありました。ルーフボックスに載せてみるとぴったりサイズ。この板にアルミの板を敷き詰めることにしました。

04_2 材料はなに?と思われるかもしれません。実は缶ビールのアルミ缶です。アルミはアンテナの材料にもなりますからもちろんグランドにはなるはず。重なる部分のコーティングをはがして木ねじで固定しました。廃材を利用するという点ではエコかもしれません。合計で87本の350ml缶を使用しました。

 これだけ集めるのに1年以上かかってしまいました。一緒に飲んだことのある人は「そんなにかからないだろう」 と思われるかもしれませんが、一人では飲めないようで、家ではあまり飲みません。半年前に入れ替えた車のために1年以上アルミ缶を集めていたというのも計算が合わないように思えますが、ベランダのLWのために良好なグランドを作ろうと以前から蓄えていました。

05 そしてこれがアンテナ基台とつながるアース線。シールドケーブルの網線を8本編んで作ってみました。

06 こちらはアースの面積が足りない場合に外に接続するためのアルミ板と穴。できれば使いたくない部分ではありますが、後から取り付けるのは難しいので先に取り付けておきました。

07   ルーフボックスにアルミの面を下側にして取り付けます。引き出したアース線はもともと空いている穴から外に出しました。

08  M型コネクタを取り付け、アルミ板の圧着端子の部分にアース線を差し込んでハンダ付けします。AC-100Vがとれる車は便利です。エンジンをかけ80Wのハンダコテを温めました。

09  実は網線が足らなくて反対側は太いビニール線4本で作ってみました。主にV/UHFのアンテナをつなぐと思います。

10  さっそくモービルバーチカルを取り付けてみます。塩ビパイプを止めている金具は300mmのアルミ角パイプにぴったりサイズの金具を田中さんに作っていただきました。モービルバーチカルは田中さんが作ったものを試しに使ってほしいといわれて預かったものです。少し低めにしてあって調整で切り縮めれば良いように作ってありましたので、中心周波数をチェックしながら切り、7MHzのバンドエッジでSWR最低になるように調整しました。中心周波数のSWRはおよそ1:1.1ぐらいで良好です、グランドが充分効いているようです。

11 こちらはモービルバーチカルの全長。コイルが上のほうにあり、電波が強く発射される部分が長くとってあります。受信だけでしたが良好な印象を持ちました。お昼のコンディションはスキップ気味のようで、平日ということもあって、ほんの数局しか聞こえませんでした。交信に使うのが楽しみです。

12  こちらはベニヤ合板に100円ショップで買った角材(木)を使ってレールを取り付けました。

13  伸縮ポールをしまうときにぐらぐらと動いたりしなくなります。

 ポールは10cmほど切るつもりでいたのですが、結局このまま使っています。あと数センチボックスが長ければまっ杉載せることができましたが、全長では間に合うと思っていましたが、入れてみるとまっすぐ入らない。どうやらのりしろの部分を計算に入れず、ほんの3cmぐらい入らなかったようです。

 さて、これからモービルバーチカルの実験が再開されます。3.5MHzや1.9MHzのモービルバーチカルを作りたいと思っています。はたしてグランドがどこまで良好に働いてくれるか?塩ビパイプ約1mに釣竿4.5m。合計の長さを最大限利用してアンテナ作りの開始です。

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コメント

まさか、缶ビールとは・・・・
100均の台所用品を使うと想像して
ましたが、飲む楽しみも併用されたとは
驚きですhi

モービル・バーチカルも上手く調整出来た
ようで次回は2Wayでお相手下さい。
こちらはマルチバンド化を考えています。

昨日は少しショックでしたよ。
アリゲーターですね。

投稿: UBL/Ken | 2009年5月15日 (金) 05時39分

田中さん おはようございます。

いつも朝早く巡回してくれているようで、コメントが真っ先につきますね。ありがとうございます。

モービルバーチカルを提供していただきありがとうございます。自分のものは全体の長さが変わったので作り直しになると思います。

モービル基台の設置方法の青写真は田中さんに緑の基台を頂いたときに金具を見ていて思いつきました。その日にカインズホームをうろうろしていて青写真を具体化できる部品を見つけてきたのです。

ヒントを頂き、ありがとうございました。

志木市で田中さんの信号を聞いた時は外来ノイズの無い良い状態でした。入口がしまらない場所で夜のコンディションに期待するために戸田市に移動してMBL-Vを上げたときは、外来ノイズの大きさに改めて驚きました。ずいぶん違うなぁと・・・。それよりも風の強さに圧倒されてすぐにアンテナをおろしてしまいましたけど・・・。

帰宅してしばらく7MHzをワッチしてみると、homeの低効率アンテナでもHLがそこそこの強さでCQを出している信号をVXOの可変範囲の中で聞こえました。粘れば300mWのDXができたかもしれませんでした。残念です。

投稿: 7K1CPT/Yama | 2009年5月15日 (金) 07時23分

ご苦労様でした。
これでほぼ移動無線車に仕上がったのですね。
果たして、ビール缶で良好なGNDが取れるのかなと密かに心配していましたが、
問題なくOKだったようで、安心しました。

実車を見せてもらいましたが、いろいろなところに工夫があって、参考になります。

明日、近くのディーラーに行って、新型を見てきます。
たぶん新型を買うことになると思いますが、当分先です。(2年後か?)
アンテナとGNDをどうするか、新型は可能なのか、見てきたいと思います。


投稿: JK1TCV/Kazu | 2009年5月15日 (金) 11時28分

栗原さん こんにちは

グランドを敷いたベニヤの状態とモービル基台の部分はまだお見せしていないと思います。次の機会にぜひどうぞ。

バッテリーの部分に関してもほぼ出来上がっていますが、太陽電池パネルから流れる電流監視用のメーターを取り付けようと思っています。秋月で千円のアンペアメーターを買ってありますので、ケースと配線の加工をしなくては・・・

あとは常駐の無線機を搭載することに関してまだ結論を出していません。IC-706にするか、K2を常駐させてしまおうか?

走行中に操作するパドルは最近出番のなくなったコードウォーりヤーに復活してもらおうかなと思っています。

栗原さんにとって車は通勤の足ですから新車を買う価値は充分にあると思います。グランドを取るのは難しいと考えた方が良いみたいです。バッテリーのプラスと接続したい点をテスターであたって「9Vでているからグランドはつながっています。」だって・・・いったい何KΩの抵抗があると思っているのか?電気的な考えをしないのは職種上仕方ないのかもしれませんね。

屋根の部分はボディとつながっていないようなので、モービル基台を取り付けるのならリアのドアに斜めにとりつける方が可能性があるかもしれません。もっとも、グランドはリアのドアの面積だけですが・・・。

投稿: 7K1CPT/Yama | 2009年5月15日 (金) 14時09分

皆さん、廃車になるまで10数年乗る
ようですから下取りは気にせず、穴開けて
アース処理しましょう!

私の車はあちこち穴が・・・最大16φ

投稿: UBL/Ken | 2009年5月15日 (金) 20時04分

空き缶利用のアースに感動しました!
随分キレイにカットしてありますが、どの様にヒラキにしたのでしょうか?

投稿: hoz | 2009年5月15日 (金) 23時12分

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