CW ラバースタンプQSOのすすめ
自分でCQを出せるようになったら、ぜひラバースタンプQSOをやってみましょう。会話といえる交信の第一歩になります。CQ局を呼んで交信に入るとどうしても相手側の主導で交信が進みます。レポート交換だけの交信で済んでしまうとそれで終わってしまうようになりますが、自分がCQを出して交信が始まったら、ある程度は自分が主導権を握って交信を進めていくことになります。最初の挨拶からレポート送信に入りQTHや名前を送信します。対応できない相手の場合はレポート交換だけで終わってしまうかもしれませんが、同じように送信内容を返してきてくれたら、次の電文「WXや設備の紹介」などを送信します。最後にQSLのことに関して送信した後にまとめの挨拶を送ります。
なんのことはない交信ではありますが、最近はこんな交信もあまり聞かれなくなりました。正直なところ時間がかかります。でもその時間は無駄な時間ではなく、自分のスキルアップにつながっていくのです。自分がCWを始めたときは送信速度も遅く、1局と交信が終了するまでに30分かかっていました。お付き合いいただいた相手局にはいまでも感謝ですね。最近は多少のやり取りをしても10分ぐらいで終わってしまう交信が多いみたいです。でも、ゆっくりした送信速度でラバースタンプをしている信号を見つけると、自分が始めたころを思い出して、呼んでみたくなったりします。
送信速度を遅くすることは簡単なようで意外と難しいもんです。ゆっくり打っていると単語のどこまで打ったか分からなくなる時があります。パドル操作でもゆっくり打つ方がミスタッチが頻繁に出るようになります。たぶん単語単位で指の動作を覚えてしまっているのに速度が遅いとリセットされて、符号の打ちだし数を数えてしまうのかもしれません。
受信していても、ゆっくり過ぎる信号は打ち始めたときの内容が飛んでしまったり、符号が単語ではなく文字にしか聞こえなくなってきます。
慣れてくると速度の遅い通信はしにくくなります。でも、初心者という時期は現在活躍されている誰もが通ってきた道です。その頃を思い出して、がんばって遅い速度に対応してくれるOMさんも少なくないと思います。現在が初心者の方は恥ずかしがらずにどんどん電波を出しましょう。新しい方が増えてくることはCW界全体の財産となります。
お空でお会いできることを楽しみにしています。 73
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