DX狙い
このところ夕方から夜にかけてのDXコンディションが良いようです。前日に帰宅してから一日のDXの状況をチェックしてみると期待が持てそうです。土曜日から5日間ぐらいはこの時間帯に無線ができないので、午後から出かけてみました。2日前にVQ9LAが聞こえていたこともあって今日はアンテナを張る方向を北東ー南西向けになるように張ってみました。お天気は下り坂の予報ですが、設営のときには運よく上がってくれました。ただ、アンテナの周波数をつなぎかえるたびに小雨の中を上げ下ろしという感じでした。
P2移動のJAチームは各バンドで良好に入感してきました。こちらのアンテナの指向性がちょっとずれていますが、競争相手の少ない時間帯にはうまく拾ってもらうことができました。3局とっもWKDできました。P2パプアニューギニアは24MHzと28MHzが無かったのでそちらを重点的に聞いていましたが、交信できたのは21MHz以下でした。やはり安定しているバンドが交信しやすいという感じに思えました。他にV6から出ているJAチームもRTTYでWKDできました。強力な信号です。
日が落ちて、各バンドを回っているときに3B8モーリシャスから出ている局のRTTY信号を21MHzで発見。急いでアンテナを21MHzに合わせてリグの前に戻ってみると、一回聞こえたところで信号が聞こえなくなってしまいました。フェードアウトというよりはお休みになったのかな?という感じ。しばらく待てばまた出てくるかもしれないと思いましたが、待っても静まり返っているので、21MHzのバンド全体を聞いて回ることにしました。
静まりかえったSSBの周波数で、声が聞こえました。 ・・・1RL そういえばJARL中央局が公開運用するニュースがあったけど、設備確認の運用かな?と思ったのもつかの間、耳に飛び込んできたのは8J1RL! 南極局です! 周波数を微調整している間もCQ連発。思わず飛びついたのは言うまでもありません。一発でコールが返ってきました。(実際にはコールのタイミングが悪かったか?プリフィックスの頭をとりそびれたみたいなので、しっかり送信し直しましたが・・・)こちらの電波もそこそこの信号で南極まで飛んでくれていたようです。レポート交換だけの短い交信でなく、ファイナルまでに3~4回送受信を交代する交信ができました。自分にとってはPHONEで初の南極との交信になりました。声が上ずっていたと思います。コンディションが開いているとこを知らせる意味でも、こちらは5W-QRP出力にダイポールアンテナであることを知らせると、「それではQSLにQRPと書いておきましょう。」と返ってきました。QRPに好意的な印象で交信してくれました。帰国後のQSL発送なので、1年ぐらいかかりますと丁寧に話してくれました。はい、もちろん急がせませんよ。QSLが到着するその日が来るのをしっかりと待っています hi 体に気をつけて南極の生活を頑張ってください。
交信が終わった後も興奮状態で、しばらくその周波数を聞いていました。ロシアの局が交信、その後はEUかな?よく耳に入ってきませんが・・・そして誰もコール知る人がいなくなり、CQ連発。うまく遭遇できていれば、パイルアップになってもおかしくないような信号強度で入感していました。交信できたのは日本時間の19時台、お昼休みに運用してくれたそうです。周波数は21.270MHz。平日にもしワッチできるようならこの辺りを注意して聞いていると、コンディションの良い時にまた聞こえてくるかもしれません。(保証はできませんが・・・)
8J1RLの情報をメールしておいたKAZUさんから携帯がかかってきました。入感の状況などを話していたときに、クラスターでZS10WCSの情報をもらいました。聞いた周波数の21.280に合わせてみると強力に入感しています。それでは呼んでみましょうと電話を切ってコール開始。CQに合わせてスプリットの周波数を「DOWN 5 TO 10」と言っています。最初は5KHz下で2回ほどコールしましたが、サブ受信機で競合する信号が聞こえたので7KHz下がってコールすると、ドンピシャで「QRZ? CPT?」。プリフィックスを繰り返し、交信ができました。強い信号ではありましたが、こんなに簡単に南アフリカと交信できるとは思ってもいませんでした。ラッキーです。(MANY TNX KAZU SAN!)
その後は10MHz~21MHzあたりでけっこうDXが聞こえていました。でも競合する局も多くログインできません。でっも、夜のDXがず自分と聞こえてきてにぎやかなコンディションだなぁという印象を持てました。
そろそろ撤収かなぁと考えてからもなかなか雨が弱くなりません。日付が変わるころまで撤収のタイミングが伸びてしまいました。(まあ、翌日の仕事がお昼に家を出れば大丈夫だったのでのんびりしていたこともあります)でも、24時になってしまったら無理にでも撤収して帰ろうと考えていたら本当に24時になってしまいました。カッパを着るために外へ出たらびっくり!冷たい雨ではなくかたまりが降っています。雪です!4月の中旬なのにこれは予想していませんでした。 意外と長く降っていたようです。驚きました。とりあえずここから脱出(?)しなければなりません。きれいに撤収するのは後日として アンテナやロープを車の中に放り込みます。伸縮ポールが冷え過ぎるとロックピンが凍りついてしまい、縮められなくなるのではないかと心配しましたが、なんとか撤収することができました。思わぬところで滑らないようにゆっくり車を走らせて帰路につきました。雨の撤収は何度もありますが、雪の中を撤収したのは初めてかもしれません。感動ののDX交信とともに記憶に残りそうな運用となりました。
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コメント
私も21MHzSSBで8J1RLとQSOした時は興奮しましたよ。まだ免許取り立てでしたがCQ出し始めを捕らえ10W
にDP。この時のQSLは額に入れてシャックに飾っています。
投稿: UBL/Ken | 2010年4月17日 (土) 06時48分
Kenさん こんにちは
南極からの信号をとらえ、会話ができるのは感動しますね。「59!ありがとう」だけでもうれしいのですが、今回の交信は51次南極隊を身近に感じることのできるうれしいものでした。
49次隊だったかな?ブログを開設したりCQ誌に記事が連載され身近に感じた運用がありましたが、今回の越冬隊も元気に活躍してほしいですね。
投稿: 7K1CPT/Yama | 2010年4月17日 (土) 10時41分
FBなリポートのパレードですね。
南極の雪がQSLより早く到着?したのかも知れませんね。
こちら半田こての合間にワッチで、いまひとつ、力が入らない。
投稿: JA1BVA 齊藤 正昭 | 2010年4月17日 (土) 11時41分
齊藤さん こんばんは
DXのコンディションは良いですよ。私は交信のほうに力が入り、ハンダがおろそかになってます hi
投稿: | 2010年4月18日 (日) 00時59分
ZS10はお見事でした。
さすがです。HIHI
こちらは撃沈でした。
今日日曜日は出てこないみたい。。。
8J1RLも聞こえませんね~。
残念。
投稿: JK1TCV/Kazu | 2010年4月18日 (日) 21時26分
Yamaさん
ご無沙汰しております。
当局も1st南極を土曜日夕刻にゲットです。
ローカル局のパンザに自作キュビカルクワッドが上がったテストで飛び込んできました。
子供みたいに興奮していました~~~♪
ぐ~~~っと、南極が身近に感じました。
投稿: JI1SAI Chino | 2010年4月19日 (月) 00時07分
KAZUさん こんばんは
お世話様でした。
ZSも南極もコンディション次第でチャンスはやってくると思います。まだ、次のチャンスに頑張りましょう。よくワッチしていますからきっとできるでしょう。
投稿: 7K1CPT/Yama | 2010年4月19日 (月) 01時11分
chinoさん こんばんは
南極GETできたようでcongです。身近に感じますね。
キュビカルクワッドですか?いいですね。
アンテナのグレードアップをいろいろと考えていますが、実現させるにはいろいろと工夫が要りますね。移動先でキュビカルクワッドを上げるのは難しいかもしれません。
投稿: | 2010年4月19日 (月) 01時14分