今年のFDコンテストは、フル参加することができました。運用場所は埼玉県比企郡川島町・鳥羽井沼の近くにある土手の上にお昼過ぎに到着しアンテナの設営を行いました。いつものことではありますが、夕方に会社に連絡して日曜のスケジュールの確定をもらうまでは休みの確定にはなりません。もし仕事になったら撤収して帰ることも覚悟のうえでの設営となります。もっとも、たぶん休みになるだろうという予想はありました。
伸縮ポールの頂部には6mのデルタループ、その下に14-21-28MHzの3バンドダイポール、そしてギボシ接続のダイポールは3.5-7MHzに使用します。別に立っているのは144/430MHzのAWXアンテナ。これで、QRP部門のフルバンド参加です。コンテストの前後にはギボシのダイポールでWARCにQRVできます。設営が終了すると、各バンドの状態をチェックして、聞こえている局を呼んでみたり、CQを出してみたりして、「飛んでるチェック」を行います。せっかくアンテナを上げたのでDXも交信できるとうれしいかな・・・と言う感じでしたが、ロシアと韓国ぐらいでした。国内は8J88RL/8や8J7EQ/7などと交信できました。
夕方に会社に連絡をして日曜の休みが確定して、安心してコンテスト参加できることになりました。夕方になってDXのコンディションもよくなってきたか、K6VVA/KL7・NA-050やYB5NOFとも交信できました。21MHzあたりではEUも開けています。もっともQRPで交信できるほどコンディションがよいというわけではなく50Wでの交信が多かった感じでした。コンテスト開始前に3.5MHzの「飛んでるチェック」をしていて、3.526というJAのCWバンドから少し外れたところに5W1SAの信号を発見しました。未交信バンドでもあったのでちょっと気合が入りました。5Wでは反応が無いように感じて50Wでコールし交信することができました。うれしいNEWをGETできました。他にも呼んでいた局もいましたので、QRPにこだわりすぎるとせっかくのチャンスをものにできなかったかもしれません。交信できたのはコンテスト開始の寸前でした。
土曜日21時からのコンテストは、まず6mからスタートしました。80mからスタートしたいところですが5Wでは呼び負け1交信に時間がかかるだろう。狭いコンテストバンドではCQを出す隙間も無いだろうし近接の抑圧で聞きにくい時間帯でもありそうとのことでちょっと時間を置いて80mに移ることとして、まずはバンド幅の広い6mからのスタートといったところです。ちょっとコンテストバンドのエッジから離れていたこともあって、SSBでCQを出し始めて最初に呼ばれたのは6分後でした。やはり平地からの運用ではガツンと聞こえてくれる反意が狭いのでしょうね。強く届いていなければなかなか呼ばれないもんです。山からの運用をしたときのラッシュが懐かしいぐらいに脳裏に浮かびました。CWにも移りましたが、予想以上にログの進みが遅い感じでした。
22時近くなって、21MHzに移りました。未交信のIOTAからJA向けにQRVしてくれる情報をもらっていたので、せっかくのチャンスだからとりあえずは聞いてみようという感じです。当該周波数には目的局の信号は聞こえてきません。Kazuさんが相手を呼ぶ声や6エリアの局の信号は聞こえますがYBの本人は聞こえてこないようです。いったんコンテストに戻ってログを進めますが、運用開始の情報をもらって21MHzに戻りました。YBとの交信にはちょっと遅い時間かなとも思いましたがそこそこ強い信号で聞こえてきました。私がコールしているとロシアの局が交信しました。ロシアの局は「CQ JAと言っていたけど、JAが誰も呼んでいないのでコールしたよ」なんて言っています。「JAからも呼んでるよ!」と言いたいところでしたが、その後に交信することができましたので、安心してコンテストに戻ることができました。OC-144のNEW IOTAでした。
コンテストに戻ってV/UHFでできるだけログを進めることにしました。日付が変わった頃に6mで04秋田や30富山をログインすることができました。相手の設備に助けられてのこととは思いますが、シングルのデルタループで交信できたことは驚きではありました。強力なEスポが出なければ、関東+静岡・福島ぐらいのマルチで終わるのだろうなぁという気がしていましたからね。V/UHFで100交信超えたら80mにQSY、200交信超えたら寝るという計画を立てていました。80mは予想していた伸びが感じられましたが、総計200交信にたどり着く前にログが伸びなくなりました。夜中に頑張っている6m局を呼び、朝に運用開始する予定の40mにアンテナの接続を変えます。一応聞こえている局を呼び回って200交信を超えることができたので、仮眠をとることにしましたが、3時を回ってしまいました。
仮眠といいながらもしっかり2.5時間寝ました。ぼーとしている体を起こして7MHzで運用を開始。2時間ほど頑張りましたが思ったよりもログが進まなかったかもしれません。自分のCQに対して呼んでくれる局が少ないのは取りやすい感じではありますが呼ばれるのが続く時間が短い感じがします。でもパイルになっていないので、P局が呼びやすい感じだったのか、思いのほかQRP局から呼ばれていたような気がします。8時半ごろにハイバンドが気になり始めて14MHzにQSY。この後はハイバンドを中心にマルチを伸ばす作戦です。(作戦と言うほどすごいことではありませんが・・・hi)携帯でEスポのコンディションをたまにチェックしてみます。国分寺で強力な反射が出ているようですが、6mで遠方が聞こえてきません。28MHzでもQSBが大きいようでなかなかログが進まない感じではありますが、21MHzは比較的安定したコンディションでログが進んだように思います。お昼前にKazuさんが登山運用している予定の6mに移動し交信。もう一人横にいたという情報をもらいましたが、すでに撤収を開始したとのこと。珍局(? 失礼 hi)との交信を逃しました。惜しいことをしました hi
午後は7MHzに戻るか?それともV/UHFに注力するか? 昼過ぎは7MHzの落ち込みがあるだろう。V/UHFは未交信の局を探して呼びまわりの局も出てくると判断してV/UHFに注力する事にしました。残り3時間でどれだけ交信できるか? でも平地の運用であることと、アンテナ設備の貧弱さもあり、思ったほどはログが伸びなかった感じです。この辺は今後の課題でもありますね。東京の都心部から離れたことも、局数の伸びが抑えられた原因かもしれません。430MHzでは神奈川のマルチが取れずに終わってしまいました。
最終的な交信数は453交信になりました。開始前に今回の目標交信数を500としていたので、目標には到達できずでした。2時間半の睡眠はとりすぎだったか? まあ、目標は高いほうがやる気が出るでしょうし、戦略を考えるのも楽しいので、500は次回に持ち越しとします。標高が稼げるところに移動できればもうすこしV/UHFで数を伸ばせるだろうことはわかっているのですが、携帯電話のつながりにくいところに土曜日に移動することができないのがネックになっています。22時台に交信数が落ち込んでいるのはIOTAのサービスに時間を使ったことからかもしれませんね hi 総得点は結果発表のお楽しみに。でも、強力なQRPerが同じ部門に参加しているように思いましたので(たぶんあちらのほうがロケーションが良いと思われる)、どうなるか結果発表が楽しみではあります。(負けているだろうな・・・どれくらいできたんだろう?)
コンテストが終了してからすこし休んで、10MHzにQRVしました。せっかくアンテナを上げたので、LA-15を打って交信数を伸ばしました。18MHzは思ったよりも伸びませんでした。8エリアの信号は強いのですが、それ以外は閑散としている感じです。国内はスキップし、DXまでは届かず、私の電波は海の上で力尽きている感じだったかもしれませんね。自分としては大掛かりな設備だったので、17時頃、日が落ちる前に整理しながら撤収を行いました。
交信いただいた皆さん、ありがとうございました。
8/4 記
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