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2014年1月19日 (日)

オール宮城コンテスト 他

 せっかくの日曜日休みではありましたが、朝起きると、風の吹く音が強く聞こえてきます。断続的ではありますが、これくらい強く吹いていると移動先では伸縮ポールがあがらないような状況になっている可能性が高いです。なんとなく出かける気持がわいてこず、自宅で聞こえる相手をログインすることにしました。

 7MHzではオール宮城コンテストのCQが聞こえています。せっかくなので呼びまわり。県外局の参加者も多いようで、homeのLWとQRPのコールではなかなか順番が回ってきません。でも、他の周波数を回ったりしながらパイルアップの少なくなるのを待ち、なんとか10局をログインしました。

 7MHzのほかに10MHzでも、入感する信号があり、呼びまわりをしているうちに、バンドニューとなる市郡も3つほど拾ってもらうことが出来ました。今日の国内コンディションは長いQSBがあるようで、S-7ぐらいの信号が1~2分の間にS-3ぐらいまで下がってしまいます。でもこのような状態だとまた1~2分後に信号が強くなることもあります。CQ空振りを聞きながら、「もうすこし頑張ってくれ」と待っていると、信号が強くなりコールし、みごとコールを返してもらえたこともありました。耳の良い各局の感謝です。

 休日にはたくさんの信号を聞くことが出来ますが、しばらく聞いていても誰が信号を出しているかわからないことが多くあります。CQを出している側がコールサインを打たないで相手のコールサインだけを返して交信を重ねているのです。呼ばれているから打たなくてもわかっているという気持でしょうか? 一度パイルアップが落ち着きそうになると、コールサインを打っていないにもかかわらず再びパイルアップが大きくなるときがあります。クラスターにupされた情報をもとにコールしてくる局が一気に増えるみたいです。CQを出している局からコールサインを一度も聞かずに交信を終えてダイヤルを回してしまう人もいるのではないかと思います。

 コールサインの送出は電波を発射する上で必須の条件であったと思います。特例として省略してよい場合は「特定の相手とのコールサインの確認が取れ、送受信を繰り返す際に、毎回コールサインの送出を行わなくてもOK」ということだったと思います。それでも、アマチュアの場合は10分に一度はコールサインの送信を行う。この特例は交信相手が変われば適用されないと理解しています。

 電波法のことは置いておいても、毎回コールサインを送出することは、呼ぶ側に送信するタイミングを伝え、交信を良いテンポで進めるには良い方法だと思います。誰も呼んでいない場合は「コールサイン+QTH」の送信を行い、複数呼ばれたことがわかっているときは「コールサイン」のみのCQを出します。(場合によっては「DE 7K1CPT K」のみ)。CQを出している局のコールサインがわかれば、呼びたい相手か?周波数を離れてよいか?を聞いている側に判断させることが出来ます。誰だかわからず待ち続けることは待っている側に苛立ちを感じさせます。離れてよいという決断をできる状態にすることはお互いにとって良い結果をもたらすと思います。

 コールするタイミングを呼び出す側に伝えることは、CQを出している側が送信するタイミングでは送信させないということにつながり、パイルアップの大きい中でもCQを出している側のコールサインをはっきりと聞かせることができます。滝沢市移動サービス局の中にもこのスタイルを貫いて気持の良いパイルアップをこなしている信号を聞いた人は少なくないと思います。毎回コールサインを送出することは交信に必要な時間を長くかけることにはつながりません。エンドレスコールやタイミングをはずしたコールに対応して何度もやり取りすることに必要な時間を考えれば、短いぐらいのときもあります。使っている周波数を良い状態で交信を進めることができるか?パニック状態にしてしまうかは、やはりCQを出している側のやり方しだいということになると思えます。コールサインを打たない局は「今、読んでくれている人を全部拾ってあげたい」というような考えをするということを聞いたことがありますが、結果的に時間を多く使い、聞いているのに呼ぶに呼べない局の苛立ちに対しては何も考えていないと思えます。パイルアップに自分のコールサインを送出できないでいる方は、ぜひ1交信・1コールサイン送出を試してみてください。気持の良いログの進みぐあいを感じたら世界が変わってくると思います。

1/20 記

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コメント

まったく同感です。
なぜ、自コールを送信しないのでしょうかね。
自コールを送信しないことによって、交信の価値いや自分を高く売り込もうという心理が働いているように思えますが、
結果はその逆に向かっています。
その局の品格を低下させているだけだと思います。

滝沢市の新JCCサービスには、思わず交信しようという気持ちになりました。

投稿: JA1BVA 齊藤 | 2014年1月20日 (月) 12時59分

齋藤さん こんばんは

コメントありがとうございます。

もちろん599-BKでログを進めることは、良い練習になります。でも、呼ばれっぱなしでログを進めることと、自分でパイルアップをコントロールしようとするCQとはまったく違って聞こえると思います。

パイルアップをコントロールしようとする交信は呼ぶ側も呼ばれる側も楽しい気分にさせてくれると思います。相手がわかっていれば順番を待つこともそれほど苦にはならないと思えるのは私だけではないと思いますね。

投稿: 7K1CPT/Yama | 2014年1月20日 (月) 21時07分

全く賛成です。
付け足して言えば、この電波は私が出していますという、誇らしい気持ちでコールサインを打電しています。単なる感傷ですが。

私は中学校の無線部に在籍していました。
入部した1年生は秋の国家試験を受験するのですが、私は申請書を出すのが遅れて受験できませんでした。年明けの春に受験して免許を取ったのですが、半年間も同級生の運用を指をくわえて見ているのはつらかったです。

せっかくコールサインをもらったのですから、しっかり送出したいですね。

投稿: ust | 2014年1月20日 (月) 23時57分

ustさん こんにちは

コンテストではありがとうございました。
毎回コールサインを送出するリズミカルな運用の気持ちよさを知らない人が多いですよね。最初は自分の送信にかぶって呼んでくる相手が送信してくるから、「とらなくては・・・」という気持が前に出てしまうのかもしれませんね。

中学校で無線を始めたのですね。この趣味とも長い付き合いになってますね。自分と同じ時代かどうかわかりませんが、私の中学校にも無線部が活動していた時代もあったようです。出会えるチャンスが無かったなぁ。たぶんその頃は電話級でも筆記試験だったろうと思います。難しい試験をパスして始めた無線の楽しみは大きかったのでしょうね。

投稿: 7K1CPT/Yama | 2014年1月21日 (火) 08時23分

同感です、なかなか自分のコールが打電できず?をうたれるとOPへたを言われているようで冷や汗です。1交信1コールこころに命じて運用したいですね。最近は、呼ばれていてもコール打つようにしていますが、自分のスタイルにまだなっていず発展途上です。

投稿: jm1fim | 2014年1月24日 (金) 23時01分

JM1FIMさん こんにちは

コメントありがとうございます。
私も「?」を打たれるのは恥ずかしいと感じています。それだけ出所不明の電波を出していると思われているんだなぁ・・・と。
中には毎回コールサインを打っているのに「?」を打つ人もいて、そういう自分本位でワッチしない人もいるんだなぁという気持になりますね。そんな場合は直後にコールしてきた同じ信号強度で同じトーンの局に対してメモを残すこともありますね。

「QTH?」を打ってくる人もいますが、そんな場合は無視することが多いですね。コールを打って交信に入ったときに聞けばよいだろうという考えです。ピックアップした相手が聞いてきたことに対しては時間がかかろうとも必ず対応するようにします。まさに「交信」だなぁと思えますね。

少なくとも複数のコールがあって、「待っている」と判断できるときにはコールサインだけは送信するようにしてQTHは省力しています。待っている局が多ければそれだけコールサインだけの送信が続きますが、1局しか呼ばれなかったときの直後にはQTHを含めたCQを出すようにしています。

最後までコールサインを打たずにQSYやCLを打つ運用は恥ずかしいオペレーションだと思います。待っている人をないがしろにしている。時間が無くてCLしたいときなどは、コールサインを打ってCLを打てば良いのですよね。その後まだ待っている局が呼んでくるかもしれませんが、そんな局に応答するぐらいなら最初から交信可能な時間はコールサインを打っていれば良いと思うのです。

コールサインを送信しない理由はどこにも見当たらないと思います。前の交信の直後にコールしてくる局は無視してCQ送信を開始しても、ちゃんと聞いてCQ局が受信するタイミングを理解している人はその送信すべきタイミングで送信してくれますからコピーもしやすくなります。

「発展途上」を言い訳にしてコールを打たないで呼ばれることに流される人はあまり発展しないだろうと思います。

逆に、JM1FIMさんのように自分のことを「発展途上」と思って努力している人はどんどん対応力が進み、早い発展を自分自身で感じ取れることと思います。頑張りましょう。

投稿: 7K1CPT/Yama | 2014年1月25日 (土) 13時28分

7k1cpt/yamaさんのお考えを頂きありがとうございます。CW交信を始めた頃は、フルコピーしてラバースタンプ交信でも親交を深められた実感がありましたが、近頃はすっかり忘れていたことを思い出しました。1交信でもyamaさんの考えのように出所をしっかりと打電する大切さは重要ですね!しばらく交信がありませんが、お空でお会いするときに、実践しているように日々研鑽をしていきます。時にはコールもしてみたいです、CQ出すパターンが主ですから!CU AGN
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投稿: jm1fim/morry | 2014年1月26日 (日) 09時28分

Morryさん こんばんは

ログを見てみましたが、しばらくお会いしていなかったですね。ありがたいところをいくつも交信いただいていますね。お空でもよろしくお願いいたします。

CQを出して呼ばれるのも楽しいですし、呼びまわりをするのも楽しいと思います。どちらか一方では交信が成立しませんし、両方楽しめればよいのではないかと思います。

呼び回りをしているときに、ダイヤルを合わせて信号を聞いていてもいつまでも誰がCQを出しているのかわからない周波数があります。知りたい局は?を連発したりしますが、CQを出している側にとってはコピーしかけている信号をマスクしてしまうことも少なくありません。「?」を打たれないようにするためにはCQを出すときにどういう流れで交信を進めていけばよいかを考えると、おのずと自分のコールサインを送信することがベストと考えるようになります。電波法云々を言わなくてもやはりコールサインの送出は必須なのだろうと思います。

これが慣れてくるとCQを出して呼ばれる際にも軽快にログを進めることが出来るようになります。呼びまわりのときでも、交信を重ねた方が出ていれば呼びたくなりますし、未交信の方がいればやはり呼びたくなります。 逆に長い間待たされた挙句その日に交信したばかりの相手だったりすればがっかりしますよね。呼んでくれている相手を拾いたいと思う気持も大事ですが、呼びたくても相手側からず待ち続けている方にも配慮は必要だと思います。

「毎回コールサインの送出」をする方も少なくありませんね。その周波数を聞いていると、整然と交信を重ね、待っている人をイラつかせません。パイルアップが大きければ一回りして戻ってきてもその周波数でCQを出している局もすぐに確認でき、周波数も混乱せず、呼ぶタイミングをCQを出している側が明示する運用はかっこいいと思います。

CQを出す側も呼ぶ側もどちらも気持ちよく交信できる雰囲気を大切にしたいですね。

投稿: 7K1CPT/Yama | 2014年1月26日 (日) 19時48分

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