A1 CLUB 3・11メモリアルQRVイベント
3年前の東日本震災を記憶にとどめ、非常時に備えた通信手段としての無線設備およびCW通信技能の維持を目的として、3月11日を含む1週間のQRVイベントが行われています。(詳しくはA1クラブのHPをご覧ください)
日曜日にはワッチしたもののコンテストに埋もれてイベントQRV局は見つけることが出来ませんでした。11日なら見つけることが出来るかなということで、午前中homeにいるときに7MHzをワッチしていて、やっと1局発見。交信し001を送ることが出来ました。そしてすこしずらしてCQを発信。2局の方にコールしていただき、その後他のCQを見つけて1交信。合計4交信することが出来ました。イベントは今週土曜日まで行われているので、もうすこしログを伸ばしたいと思っています。
QRP/5WにLWでの送信。平日と言うこともあってか、CQを出している間もなかなか呼ばれず、被災した現場から電波を出して応答が無ければさびしい気分になるだろうなぁということを考えていました。カスカスの信号で呼んでくれた相手がいたときに、必死に聞き取ろうとする気持が強くなりました。シリアルナンバーを交換すれば交信は成立ですが、そのほかに設備や情報を送りあうことも意識していましたが、相手がQRPpで送信していることを確認できたときは、このイベントの趣旨に合致した交信が出来たような気がしました。そして、信越の地震の際に孤立した被災地からありものの電線でLWを張り、QRPpの電波で無事を送信していた局のことを思い出しました。「家の中はぐしゃぐしゃだが家族は無事。電池蛾もったいないので1局に伝達できたからQRTする」との送信をワッチしたと記憶しています。被災地からの送信に応答したのはJA1BVAさんでした。私も交信しようと試みましたがQRTだったので、JA1BVAさんをコールし、被災地から送信した局が良く出入りしている掲示板に無事の情報を書き込んでくれとお願いしたことが、いち早く皆さんに無事を伝えることが出来ました。NTTの臨時中継システムも稼動できていない時期の出来事でした。被災地のみなさんを救出することに協力できたわけではありませんが、通信手段としてのCWの可能性を大きく感じた日でもあり、大きな記憶に残っていることでもあります。
非常通信手段としてのCW、はっきり言ってしまえば「非常の際に情報伝達をするにはPHONEでしょう!」と思います。でも、万に一つでもCWがなにかの役に立つかもしれないという考えは間違っていないと思います。
3/12 記
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