(ある程度予想は出来ていましたが)土曜日の仕事疲れもあり日曜は遅い起床となりました。8J1ITUとしてのコンテスト参加の可能性は参加可能時間を考えると厳しいことを伝えていたので、可能な時間にどこか近場からQRVすることを考えていました。10時半頃に和光市に行ってみました。期待していなかったのですがやはり駐車スペースは埋まっています。ただ、一番停めたいと思っている場所のドライバーは釣りの人ではなく、早めにどくのではないかという気がしてしばらく待ってみました。八木を立てたかったので、部分的に組み立てをしながら待っていましたが、思ったよりねばられてしまいました。待っている間の時間ももったいないので、6mのデルタループを組み立て柵に縛り付けました。(写真の奥にあるアンテナです)Eスポのオープンもあり、沖縄県の嘉手納町の信号をとらえ、交信することが出来ました。オールバンド未交信の町でもあり、ラッキーでした。 QRV情報をもらって周波数を合わせた8J1ITUの信号も聞こえてはいるもののこちらの信号には気がついてもらえません。ビームが鋭いので、方向がずれていればこちらで聞こえていてもこちらの信号が拾ってもらえないという感じです。これは、かすみがうらの設備を使い、外から呼ぶ側もやってみたうえで状況を考えられますから、仕方ないなぁという気分であきらめることにしました。
そうこうしているうちにやっと駐車スペースが空きました。6mの同軸ケーブルをはずして、すぐに車を動かしてアンテナ設営に取り掛かります。振り返ってみれば2時間も待ってしまったようです。3エレの八木アンテナは21MHzに合わせてセットします。このバンドをメインに考えていました。ステー代わりに張ったワイヤーアンテナは、上部にW3DZZを張り上げ下ろしの出来るギボシダイポールを28MHzにセットして展開しました。上部に八木をセットしてあげるときはステーをしっかり張ったほうが安全になります。本来ならばアンテナエレメントではなくロープで設営すべきかもしれませんが、いつもアンテナエレメントで代用してしまっています。こんな設備でコンテスト周波数のほとんどを網羅しています。W3DZZは3.5-7-14-21-28MHzで電波が出ます。ギボシダイポールは28MHzのオープン時に出来るだけ方向を合わせたアンテナのほうで交信する。どうしても他のバンドで方向を合わせたい局がいたら、ギボシダイポールをロープを緩めて下ろし、さっとバンドチェンジを行なう。でも結局最後までアンテナをおろさず、手元の切り替えだけでバンドチェンジを行ないました。
コンテスト開始は13時半頃になってしまいました。まあ、午後3時ぐらいからのコンディションを捕まえられれば良いかなぁという気もしていましたので、あまりあせりませんでした。28MHzで1局交信しました。QRPで拾ってもらったのですが、今日QRPにこだわるべきか?それとも50Wで運用するか? 28MHzでの交信の後は他に出来そうな信号も聞こえず21MHzにQSYしたときに50Wで行こうと決めました。
50W出す目的はどちらかと言うとCQを出す。呼ばれる交信を目指す。というところにありました。八木を使っているのだからコンディションさえつかめれば多少は出来るんじゃないかなという気持もありました。スタート時はうまくコールが続きそれなりに楽しめました。QRPで参加するときはCQを出してもなかなか呼ばれず、結局呼ぶほうが中心になってしまいますが、50Wだとそこそこ呼ばれます。その呼ばれた信号をどれだけスムーズにナンバー交換できるかによって、コールが続くか続かないかが決まってきます。世界大会だと、1交信にてこずっているとダイヤルを止めて聞いてくれた局も離れてしまいます。さっき複数局の信号があったはずなのに1交信終わると誰も呼んでくれないことが度々あります。これがかすみがうらのハイパワー運用だったりすると、50Wよりもさらに弱くて聞き取りにくい信号が呼んできますので、それをこなすことが難しくなります。それなりにログが進んでも、自分としてはフラストレーションが大きい状態となります。50Wの運用はそれなりに相手に届き、コールも取りやすいという出力かもしれません。
CQと呼びまわりを続け、21MHzが一段落すると他のバンドものぞいてみます。日中は28MHzと14MHzを聞き呼びまわる感じになります。CQも出してみますがそれほどログは伸びません。W3DZZのハイバンドは高調波での動作になりますので、一方に発射される信号強度はあまり強くありません。放射パターンも4方向だったり6方向だったりします。トラップを入れたマルチアンドダイポールなので仕方ないことですが、アンテナを下げてバンドチェンジしなくて良いところは、頻繁に他のバンドも聞いて回れるので利点もあります。
バンドチェンジの際にはコンテストではないSSB周波数も聞いて回っています。YBのIOTA運用も行なわれている日なので、チャンスがあれば交信しておきたいというところもあります。OC-209・OC-215をGETすることが出来ました。
21MHzのコンディションは長い時間継続しているようです。夕方になってW3DZZの7MHzと3.5MHzの調子も確認してみたい。実はこのアンテナを作ったのはずいぶん前ですが、なかなか設営して運用することがありませんでした。ハイバンドはダイポールに比べてちょっと弱い感じもします。高調波で同調するアンテナなのである程度は仕方ないところかもしれません。7MHzはトラップで切られているもののフルサイズです。NAとの交信もあり、まあまあと言う感じかな? 3.5MHzもトラップ入りではあるものの片側15mほどの長さのあるエレメントですので、それなりに飛んでいる感じがします。まあ、DXはコンディションによっては難しいですがNAも1局できました。
翌日の出勤もあるので、あまり頑張りすぎて疲れを残すのもよくないと思い、22時ごろに撤収を決めました。成績はこんな感じです。
21MHzにだいぶ偏っています hi 八木を使えたのはこのバンドだけなのでこんな感じかなぁと思います。9時間ほどの運用時間にしてはまあまあ良かったかなぁと思います。
このところ海外で気になるニュースがあります。世界的に認められていない海域での自己主張だけで他国を排除しようとする国。住民の過半数を見方につけ他国の領地を自国に組み入れようとする国。その手段として闘争が起こりけが人などが出ることには心が痛みます。平和に解決できないものだろうか? HAMを楽しむ上で政治的な内容は持ち込むべきものではないことはわかっているのですが、今回は呼びまわりでコールする気持になれず、ダイヤルを合わせてもコールサインを聞いて素通りしてしまいました。もちろんCQを出して呼んでくれた相手は交信しますが、得点とマルチの両方で大票田となる地域を呼びまわりのときに素通りするのはやはり大きな得点減少につながっていると思います。HAMをやっているopのそれぞれが紛争にかかわっているとは思えないのですが(紛争にかかわっていたらコンテストに参加できるわけが無いですよね)、個人的な感情ですからこれもしかたありません。一日も早く平和的解決となるよう心から祈りたいです。
QRPに興味を持ち、長い間楽しんできていますが、かすみがうらでのハイパワーでの運用などもあって、QRPだけでは気がつかないこともいろいろと経験してきています。今回も50Wではありますが普段よりもかなり大きな出力を使っての運用で交信の進め方も違ってきています。50Wやそれ以上の運用はQRPのチャレンジにも良い影響をたくさん与えてくれるような気がします。これからもさらにQROの運用が増えるかもしれません hi
書込みが遅れて失礼しました。 5/26 記
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