和光市移動
2週間ぶりの移動運用となりました。朝から出発すればよかったのですが天候が心配で出発が遅れました。まあ、目的があれば朝から出ていたかもしれませんが、雑用もあったしなんとなく無線がしたいという感じだったので気持が強くなかったのかもしれません。
15時頃にアンテナを上げ、各バンドの状態をチェック。W3DZZマルチバンドダイポールで3.5-7-14-21-28で電波が出せます。上のほうのバンドは中心周波数が少し外れていますが、アンテナチューナーでなんとかなる範囲という認識がありました。WARCバンドは実際にはSWRのディップ点はまったく見えないのですが、アンテナチューナーの本に、書いてあったことを確認(体感)してみようという感じでリグのアンテナチューナーを働かせて見ると、10-18-24もSWRが1.0になってくれます。SWRが下がったからと言って電波が強く出るとは限らないはず・・・と思いながら、各バンドで聞こえている信号を呼びまわってみると、それぞれのバンドで交信出来てしまいました。強い・弱いはあるかもしれませんが、同調していないバンドでも飛んでしまっているのは嬉しいような、さらに疑問が強くなってくるような・・・ロングワイヤーみたいな感じで動作してしまうのかもしれません。普段、ギボシ接続ダイポールを多用しているのは、目的周波数に調整したアンテナこそが強い電波を出して交信を容易にさせると思っています。でも、ある程度の電波がこのスタイルで輻射できるようだと、バンドチェンジをしに外に出る必要がなくなってしまうので、QSYも楽になってしまうかな? そして、それこそ目的周波数に合わせていないワイヤーでもアンテナチューナーの併用でそこそこ飛んでしまうと、もっと設営の楽なアンテナを・・・と、考えてしまいます。さすがに調整されたアンテナよりは輻射効率が落ちるかもしれませんが、目的に合わせて準備しておいても良いのかもしれない。
交信は21MHzの3D2LJからスタートしました。7MHzで国内交信を1局ログインしたあと、14MHzでT88CLを発見しコール。パイルも無くQRPでも交信できました。一発フルコピーとはいかなかったのはそれなりの信号強度だったようです。IOTAぺディションのRI0Xと14MHzで交信した後にW3DZZの範囲外の18MHzでもRI0Xと交信できてしまいました。24MHzではDU3LAと交信。(後に10MHzでも交信できました。この局、DU3/N0QMが現地のコールサインを取得したようです。VQ9LAでも多数交信してもらっているLarryさんでした)
T88UN(18MHz)・T88HR(21MHz)は同じ場所からQRVしている日本人グループのようです。VK5CE/8(OC-173)は28MHzで強力な信号を送り込んできました。3.5MHzでR14CWC/0と交信し、気がつけばこのアンテナ1本で8バンドで交信の成果を出してしまいました。リグ内臓のアンテナチューナー併用とはいいながらもこの成果は良いといえるのか?
7MHzのSSBでひときわ大きなパイルアップを作っている周波数があります。T88CL木下さん。上の2バンドで交信できているので、深追いすることも無かったのかもしれませんが、このアンテナから出た電波がどれくらいのものかを確かめたい気持がわいてきました。パイルアップはS-9プラス30dBぐらいの振れがあり呼ぶ信号さえもまともに復調できない上、プラス20dBで入感するご本尊の信号もかき消してしまいそうな感じです。5Wで数回呼びましたが、さすがに無理と思い、50Wでコールを開始。呼び始めて8局目ぐらいで拾ってもらえました。7MHzはSWRのディップ点もあり、アンテナの形としてはフルサイズダイポールとなるバンドなのでそれなりに良い状態で電波は飛んでいるはずですが、それでもあのパイルアップを抜けたのは自信が持てます。T88CLはその後エリア指定に変わりました。しばらく聞いていたいなぁとも思ったのですが、霧雨になってきたので撤収を開始しました。
このアンテナの飛びの確認としては満足な結果とともに、同調していないWARCバンドでも飛んでしまっているという、納得しきれない結果も残して終了となりました。
8/30 記
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コメント
移動お疲れさまでした。
W3DZZアンテナはなかなかよさそうですね。
マルチバンドにQRVできるのは、移動運用などで重宝しそうです。
今度現物を見させてください。
でも、ATUでチューンしなければならいので、フルサイズDPに比べると効率は良くないでしょうね。
やっぱり、完璧に調整されたフルサイズDPに勝るものは無いと思いますね。
投稿: JK1TCV | 2014年9月 3日 (水) 11時24分
Kazuさん こんばんは
このアンテナは数年前に作りましたが、WARCバンドに出られないと思ってあまり使っていませんでした。ハムフェアで木下さんの本を買って読み、その中で書かれていたことを実際に体感してみようというつもりで、このとこと続けて使っています。WARCに重点を置いてワッチしていましたが、意外と交信できてしまったりしていて、不思議な感じがしています。
もともと、3.5MHzは延長コイルダイポール、7MHzはフルサイズダイポールとして中心周波数がバンド内に収まっています。14MHz・21MHzはすこし下にずれていて28MHzはすこし上にずれています。おそらく5バンドが均等にチャンスを行かせる妥協点にしたのだと思います。10-18-24MHzも交信実績を作れてしまったので8バンドを上げ下げ無しで使えるという強みはありそうです。
実際の輻射される電波の強さを知りたいので、ダイポールと比較測定実験をしてみたいところです。
以前、G5RVを作ったときにもATU併用のアンテナだったのですが、共振していないはずの10MHzでそこそこの成果が上がってしまったことに納得がいかず分解してしまいましたが、もう一度作ってみようかと言う気分になっています。
ATUはK3の内臓ATUだけしか使っていないので、ある意味使いやすさ(楽さ)は大きい感じがします。
W3DZZってG5RVに比べると使っている人に会わないですね。
投稿: 7K1CPT/Yama | 2014年9月 3日 (水) 20時00分