KCWA CW コンテスト
KCWA CW コンテストに参加するために移動に出かけました。といいながらも、いつものとおり出発はあまり早くありませんでした。あまり運用場所にはこだわらなかったのでなるべく近い場所を考えていましたが、戸田市ではレジャーの車がいっぱい。和光市ではアンテナが上がっていて、続く朝霞市ではマラソンのコースになっているようで、駐車車両の排除を行なっているようです。結局先週と同じさいたま市桜区まで来てしまいました。
コンテスト開始時間前にダイポールを設営が完了しました。コンテスト参加だけなら3.5MHzと7MHzで良好な動作をするW3DZZのほうがバンドチェンジの際に手間が無く、良い気もしましたが、使用バンドの割には長時間のコンテストでもあり、途中DXを探してハイバンドにQRVできるようギボシ接続のダイポールにしました。
QRPの部門はありませんが、いつものようにQRP/5Wでの参加ですので、ハイパワーのCQ局よりも呼ばれ方が少ないと思います。それでも7MHzでランニングからスタートしました。長く電波を出していれば、多少は呼んでいただけるかなという感じでした。スタートから1時間半は呼ばれなくてもCQを出し続けるという感じでした。お昼までの30分で呼びまわりをしてみよう。そしてお昼のスキップが感じ始めたら車内の整理に時間を使ってみようという感じです。
コンテストから離れたときにはハイバンドのワッチをして、DXの入感を期待します。実はA63DIの未交信IOTAが聞こえてきたら交信したいという期待がありました。でも残念ながら聞こえてきませんでした。他にも強いと感じる局は聞こえてこないようです。TACと打っているコンテスト局は多少聞こえました。10mRTTYのコンテストもあったようですが、こちらはちょっと聞いただけでパスしてしまいました。
何時ごろ3.5MHzにQSYするか?7MHzの状況を聞きながら考えていました。一応の7MHzの目標を100交信としていたので、暗くなり始めるまで7MHzで粘りましたが95交信でログが伸びなくなってしまいました。中にはシリアル100を超えたナンバーを送っている局もいました。やはりQRPの弱さかなと言う感じです。
3.5MHzにQSYしてからは呼びまわりからスタートします。すでにシリアルナンバー40を送ってくる相手もいて、さすがだなぁと言う感じです。P3があるので空き周波数を見つけるのも比較的楽になります。CQも出来る限り出しました。最後の1時間はなかなかログが伸びませんでしたが、最後まで走りきった感じです。
ログのチェック後どれくらい減点になるのか興味深いです。自分の都合ではなく相手がログ提出しなければ減点となりますので、なんともいえない感じです。ミスコピーは無かったと思いますが、結果を見てみないとわからないかもしれません。
コンテストの終盤にこちらの送信にかぶせて「cqcqcqcq de 7K1CPT」と打ってくるいたずらがありました。他人の交信を邪魔して面白いのだろうか?かわいそな人です。かかわっても時間の無駄なのですぐにQSYしました。
コンテスト中で気になったことがあります。数字の略体の使い方がおかしい感じがします。地域略称がローマ字であるのだから、数字は略体を使うべきではないと思います。特にセロをオーと打つのは、少なくとも地域符号にオーが入っている局は避けるべきだと思います。ログの突き合せが行なわれ、ミスコピーが減点となるコンテストですから、不安要素は可能な限り排除すべきと考えました。特に、3桁のシリアルナンバーを贈る際「O20(オー・ツー・ゼロ)」なんて送っている局は略体の使い方を統一しなければ相手にしっかり伝わらないという認識を持つべきです。普通の略体であっても、東京001を「TKTTA」なんて打たれたら相手はしっかりコピーしてくれるだろうかと不安にならないのだろうか?結果的に自分が減点になる原因を作っているような気がします。
5NNだけ早い局はだいぶ少なくなりましたが、まだ少しいましたね。必要な部分をゆっくり聞かせるという手段は有用な気もしますが、CW符号を聞いていてずっこけます。遅くなったとたんに「なんだこれ?」と思われたらミスコピーを誘発します。普通に打ってもコンマ何秒という短縮にしかなりません。さらに、ミスコピーを排除するために複数回繰り返してしまえば、5NNを早くする利点はまったく役に立たないといっても過言ではないと思います。他にも相手がコピーできていない部分を再送要求しているのに余計な部分を付して何度も繰り返す行為も聞きました。これらは「だからあなたはダメなんだ」と言っているわけではなく、自分がそういう送信を行なわないようにすることが一番の成果を上げる早道だということを再認識しているということです。
国内コンテストは大小あります。交信してくれる相手も9割以上はおなじみさんばかりと言う感じでもあり、JCCのNEWを捕まえることも少なくなりました(というかWACA・WAGAを完成した後では7MHzなどではほぼ皆無といえるかもしれません。)それでも国内コンテストに参加したいと思うのは、自分のスキルアップにつながる可能性もあるからといえるかもしれません。そういう意味では、QRPばかりではなくQROでの運用もありなのかなと言う気がします。ハイバンドがあればアンテナの工夫やコンディションの把握など、面白いところはまだまだありそうな気がします。
12/8 記
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コメント
QSOありがとうございました。コンテストナンバーにアルファベットが含まれているので、数字の略体を使うとミスコピーを誘発しそうですね。私はそこまでは考えずにNRの0をtにして送信してしまいました。ミスコピーされたものもあったかも知れません。
投稿: JA1KEB | 2014年12月 8日 (月) 22時08分
JA1KEBさん こんにちは
こちらこそQSOありがとうございました。
貴重な交信をいただいたと思います。
そういえば、TKでしたね。KEBさんの批判のつもりでは無かったです。すみません。
言いたかったことは0と9以外の数字の略体をやたらと入れてくるナンバーがあったので木になりました。たまたまそのナンバーが自分の順番になったというだけかもしれません。TKTT1は問題なくこちらの届きました。TKTTAでは無かったですよね。
投稿: 7K1CPT/Yama | 2014年12月 9日 (火) 04時58分
いつもコンテストでの交信有難うございます。
数字の略については、KN県などの局wが、5NN AAM BKなどと送ってくるので、じゃ、5NN AUH TU と打つと、ほぼすべてAGN?となったりして時間の無駄なので、使うべきではないだろうと思っていました。
KCWAでも、TKTTAとか打たれると煩雑なので、私は手打ちのエレキーで確認する時を除いて、5NN CB001などの符号を送りました。あと、受信して怪しいと思ったナンバーは、TK001 TUというような確認を打ちました。
略号と都道府県ナンバーの区別は結構難しいですね。SO OOAとか打たれても困るし。
あと、私もQSO数に対して10時間は長すぎると思いました。13-19時か14-20時の6時間で十分なように思います。そうするとシリアルナンバーを除き、他のコンテストと一緒になってしまいますね。
今後とも宜しく。
投稿: β教粗 | 2014年12月 9日 (火) 19時19分
β教粗さん こんにちは
コンテストでは、交信いただいているようですね。ありがとうございます。(投稿者名で特定できないので、どなたかわからずすみません。)
数字の略体に関しては同じような印象・対応をされているのでしょうね。
地域略号が欧文文字であるものに続いて数字を送らなければならないときは、数字の略体を乱発するのは確実なナンバー交換を妨げる可能性が出てきますね。1と0(ゼロ)は当たり前のようになっているし、知らないほうが困る場合もありますが、QRQで数字の略体を送る相手でも2~8の略体はとりきれない方もいるのでしょう。クロスチェックの結果が得点(減点)に反映されないコンテストでは送りっぱなしでよいのかもしれませんが、KCWAのようにクロスチェックの結果が得点に影響がある場合は、確実なナンバー交換を短時間でできる手段を選ぶことが得策なんだろうと思います。(ずいぶん前にはQRQでやたらと数字の略体を混ぜる局に対して、5NNAVPをやったことはあります hi きっととりにくいだろうなぁと思います。)
地域によっては数字の略体が送信時間の短縮に有効な場合もありますが、再送を要求されれば短い送信で送る利点は一気にマイナスになってしまいますね。順番待ちをしていて何度か聞いています。
何を打たれても一発でコピーできるだけの技量を持ちたいという気持はありますが、KCWAのようなコンテストに関しては数字は数字で打つことが一番の時間短縮につながると思います。
時間短縮といえば、こちらが一発コピーできる状態(コンディションと受信速度)であってもナンバーの複数回送信をくりかえす局もいますね。自分の送信に自信が無いのかなぁという印象を持つときもあります。
えらそうなことを言いながらも、自分もミスキーイングや受信が欠落することもあります。それに対して、そのときに合った対応をすることがスキルアップにつながるんじゃないかなという気がしています。
ちなみに、(いつものことですが)今回も送信は全てパドルで行ないました。PCの自動送信のシステム構築もしてみたのですが、ボタンを押すだけのコンテスト参加だとコンテスト参加がつまらなくなりそうで、PCキーイングは慣れません。ただ、(たまにブログにも書いていますが)離れた設備にリモートで接続して交信するためには(パドルが使えないので)キーボードタイピングでCW送信する必要が出てきていて、練習は必要かな?という気持も出てきています。
私も最初に書いたことですが、このコンテストの開催時間は(使用バンドの少なさも含めて)長いと思います。ただ、主催者側の開催意図もありますし、変更して欲しいという気持は沸いてこないです。10時間2バンドの使い方をどのように使うべきかは参加者それぞれで変ってくるのでしょうね。フル参加して上位を目指す人もいれば、可能な時間を利用してコンテストの雰囲気を楽しむ人もいるようです。
今回の私のプランは、開催時間はフル参加するけど、中だるみの時間帯に車の荷台の整理をしようとか、交信したいDXがここ数日入感しているらしい時間帯に網を張ってみようとかしていました。そういう意味ではコンテストに全力投球というわけには行かなかったですね。それが、7MHzでの100交信に届かなかった原因かもしれません。
また次回もよろしくお願いします。
投稿: 7K1CPT/Yama | 2014年12月10日 (水) 09時48分
こんばんは。ご返信有難うございます。
略字に関して、私も同じ意見です。さらに、599が早くてマルチナンバーを遅く送ってくるのも、とっても違和感があります(笑)。
何を送ってきても一発コピーするには、スーパーパーシャルチェックが有効ですが、コンテスト前に15分くらいの準備が必要ですね(笑)。
キーボード・キーイングは私も使ってなくて、CQを出してランニングしているときはすべてZlogで送り、S&Pや、何かフロー以外の文字列を送るときには手動のエレキーで送信してます。
ナンバーの複数回送出にしても、私も同じく感じていました。信号は十分に強力なのに、コールサインを二回打ち、ナンバーも二回打たれて、とってもイライラしますね。やっぱり、あれは自分の訴求力に自信がないからだろうと思います。
KCWAについてお願いしたいことは、善意で呼んできたクラブ局と一局でも普通に交信して、それをログに載せたら失格にする旨の(地雷の)明示(笑)と、開催時間の短縮です。
余所者に対して冷たいと言われている都道府県のクラブで、なをかつ頭が固い爺さんたちが主催しているので無理かも知れませんが、今年のサマリーの意見欄には、それらを書いてみようと思います。
投稿: β教粗 | 2014年12月10日 (水) 18時50分
β教粗さん こんばんは
5NNだけ早い送信に関して突っ込みを入れてくれる人がいたらいろいろと考えを書いてみようかと思いました。ありがとうございます。別のタイトルで書いてみようかなと思います。
コンテストで優勝を多くGETされているコンテスターの方と飲んだときにいろいろとノウハウを教えていただきました。情報取得も含めて「さすがだなぁ、そこまでやらなければ競走の多い種目では勝てないんだろうなぁなんて感心しました。自分は運用している最中の気持の良さが最大目的なので、同じようにはノウハウを活用していませんが、でもその手段はありだろうなと思いました。
気持の良さで考えれば、交信相手も含めて一発コピーしあえる交信とかテンポ良くログが進むことだったりしますね。そうすると一発でナンバーをコピーできているのに繰り返される時間が無駄に感じてしまうことはありますね。
昨年のKCWAは失格者が多かったですね。私も地雷は踏みました。でも、あれ?クラブ局は参加NGだったような気がしました。一応ナンバー交換はしましたが、帰宅して規約を確認して、その交信を無効にしてログ提出したため、地雷は不発に終わりました。
今年はすでにログ提出してしまいました。意見は特に書かなかったです。
またよろしくお願いいたします。
投稿: 7K1CPT/Yama | 2014年12月10日 (水) 22時54分
興味のある話題ですね。
モールス符号の「数字」には、3種類あります。
和文の「数字」、欧文の「数字」、「略体の数字」の3つです。(「数字の略体」ではありません)
和文の数字と欧文の数字は、同じ符号構成であり、和文の文字と欧文の文字との間に同じ符号構成が無いので、混在できます。
しかし、「略体の数字」の一部は、その構成が和文の文字、欧文の文字と同じです。従って、
混在して使うことは出来ません。
略体の数字を使うには、送信者と受信者の間に約束事(暗黙の了解)が必要です。
これから送信する情報(語)は、全て数字であること、または、略体の数字で送信することを受信者が了解していること、の二つです。
話題となっている TKTTA については、この5文字を一つの語とみなすと、
東京を示すTKがあり、これが先行し、TTAが連続しているので、これは欧文の一語となり、数字は欧文の数字を使うことになります。
従って、- -・- ----- ----- ・---- が正しい送信です。
TTAの部分に略体の数字を使えません。
では、TTAの部分に略体の数字を使うにはどうすれば良いでしょうか。
解決策として、この一語を二語に分割するのです。
すなわち、TK とTTAの2語に分割すると、TKは欧文の文字でモールス送信し、
2語目のTTAは数字だけの語として認識して略体の数字を使うことができます。
但し、2語として扱うことから、TKと
TTAの間には、7短点の間隔を取る必要があります。
これらのことを規約に書けば、
- -・- (7点の空白時間) - - ・-
の送受信が円滑に行われると思います。
投稿: JA1BVA 齊藤 | 2014年12月11日 (木) 11時39分
訂正します。
「これから送信する情報(語)は、全て数字であること、または、略体の数字で送信することを受信者が了解していること、の二つです。」
の途中の「または」を「および」に訂正します。
投稿: JA1BVA 齊藤 | 2014年12月11日 (木) 11時42分
齊藤さん こんばんは
コメントありがとうございます。
「数字の略体」ではなく「略体の数字」なんですね。意識したことがなかったです。
短点7つ分のスペースを空けるとの意味も理解できます。
私の場合、書かれた意味とは違いますが、「ここからシリアルナンバーだよ」という意味も含めてスペースを空けることが多いですね。
使い方の規則には則っていない気がしますが、「アマチュアの通信ではNとT以外の略体の数字」は使わないほうが無難であると思います。また、このコンテストに関しては5NN意外に略体の数字は使わないほうが良いかなとも思います。NとTが入っていながら他の数字を「欧文の数字」を使うのも、それが一般的に伝えやすいと感じますね。
東京や神奈川が略体の数字を使うのに有利と思えるかもしれませんが、相手がコピーし切れるのか?ということを考えると、やはり普通に数字を打ったほうが良いと感じます。
投稿: 7K1CPT/Yama | 2014年12月11日 (木) 21時28分
同感です。
モールス符号の世界を十分に、ご理解されておられると思います。
仕事の世界のモールスは、完璧に法律に従っていますが、その目的は、正確な送受信を行うため、これだけです。
アマチュアの世界は、自由な世界ですが、
自由なるが故にそれが、正確な通信を損ねているとすれば、自由の方向が違っているように思えます。
こういうブログなどでのたくさんのご意見が
広まれば少しずつ効果が出てくると思います。
基本は、相手局が正確に受信できるモールスの送信ですね。
投稿: JA1BVA 齊藤 | 2014年12月12日 (金) 11時46分
齊藤さん
ほめていただいたような感じで恐縮です。
交信を楽しむために、共通認識と自分勝手な解釈は切り分けるべきでしょうね。
そういう意味では、「時代は変ったんだよ、ゼロはオーで良いんだ」といわれると、それはそれで嫌な感じがしますね。
投稿: 7K1CPT/Yama | 2014年12月12日 (金) 21時23分