29日の夜はローバンドのみの3時間。運用バンドが切り分けられているのは県内局の集中を狙ってのことだと思う。呼ぶ側の県外局にとっては地域差の大きく出てしまう規約なので、どうなんだろうと思うこともあるが、広島WASコンテストは県外局同士の交信も有効になるので、県内局・県外局の両方がそれなりに楽しめると思う。県外局の交信相手が県内局に限られる多くのコンテストが呼ぶ相手が少なくてすぐに終わってしまうような多くのコンテストと違って、運用の楽しみを継続させてくれるこのコンテストは好感が持てる。参加しても交信相手があまり見つからない県対全国のコンテストは参加者の減少が止まらないのではないかと思う。
コンテストは3.5MHzからスタートする。コンテストでお会いするいつもの方が多い感じがするが、交信のテンポも良く楽しめる。1時間半経過して1.9MHzにQSY。バンドはけっこうにぎやかに感じた。呼び回りを行った後に空き周波数を見つけてCQ。それなりに呼ばれて楽しめる。2つのバンドを2往復するつもりでいたものの、1往復目が終わったのが23時半ごろになってしまった。3.5MHzにQSYし、1往復半で3時間のコンテストを終了してしまった。
コンテストが終わりに近づいてきたときにフロントガラスに水滴が付き始める。雨だ。予想していなかった。それほど振ってはいない感じだが撤収がつらいなぁ。もしかしたら翌日まで参加するかもしれないという気持ちもあり、食料は余計に買っておいた。もう少し頑張ってみるか。この時間帯の運用はあまり機会が無いので、ローバンドを中心にワッチする。いまいちかなぁ。ハイバンドのEU方面はあまり良い感じに思えなかった。発電機を撤収し車のエンジンをかけるヒーターをかける目的で燃料の無駄遣い。無駄遣いとは言えないか。
160mのFT8はまだ行ったことが無かった。信号が見えてこないので、仮眠してしまった。5時ごろ目が覚めてワッチすると1.9MHzが騒がしい。FT8に出ているようだ。1840を見るとEU方面が入感しているようだ。あわてて設定を合わせて呼ぶ準備。1.9MHzでCWにQRMをおこさないか?この時間帯に国内交信している人はいないようだ。あたふたしているうちにコンディションは変化する。交信できそうなEUロシアをコールする。やはり難しいか? でも数回のうちにコールが返ってきた。160mのEUは初交信かもしれない。その後ウクライナとも交信できた。合計4交信。160mバンドで、スプリットで交信するのは初めてのことだった。飛ぶんだなぁという感じ。ほかにもEUの信号が見えていたものの、じわじわ弱くなっているようで、交信することができなかった。呼んでいるJA局の信号を見ていると私より良いレポートを送っている。受信が良いということはそれなりに良いアンテナを使用しているということなんだろうなぁ。感心してしまった。
広島WASの日曜日の運用のために、7時頃からアンテナの増設を開始する。50MHzのデルタループを伸縮ポールの頂部に設置するのを忘れていた。伸縮ポールを上げなおすのはつらいので、別の短い伸縮ポールでデルタループを上げる6mh。430MHzは3段コーリニアを釣り竿で上げて6mh。1200MHzは車に取り付ける水道管パイプに縛り付けて3mh。これは同軸ケーブルを短くするためでもある。144MHzのVDA・・・忘れてしまった。車から降ろしていたようだ。しかたなくモービルホイップを接続する。全バンドで自作アンテナということにはならなかった。
最初の1時間は28MHzしかない。ほかに出られないから参加者が集中しているかもしれない。でも10交信程度。さすがに少ないなぁ。9時になって4バンドがスタートする。最初に21MHzを聞いてからすぐに14MHzをワッチ。遠方の局が聞こえてこない。コンディションが開けるのはいつだろうか? 50MHzは参加者がいないようで、少し運用局のいる144MHzを聞くモービルホイップも活躍してくれた。再び50MHzにQSYして2局交信。21MHz-1局、14MHz2局。まだコンディションが上がらない。
10時になって430MHzと1200MHzが追加になる。1200MHzは最初だけという話もあり1200MHzで2局交信。その後430MHz-CWこちらは思ったよりも交信できた。PHONEに出ている局はいないかなぁと1200MHz-FMのダイヤルを回していると、山岳移動の局もいてけっこうにぎやかに感じる。SOTAの話をしている局もいて、思わず声をかけてしまった。コンテストとは関係ない交信を2局。
コンテストに戻る。14MHzではN6TI局がJAから呼ばれている。貴重なグリッドマルチをいただいた。やっと6エリア2局と交信。8エリアは聞こえたものの交信はできなかった。コンディションはあまり上がらなかったような気がする。
お昼休みに不要な設備の撤収をしようかと思ったのですが、先ほどの1200MHz-FMのにぎやかさが気になってワッチしてしまった。CQを出していた局に聞いた覚えのあるコールサインがあったので、コールしてみた。ログでは初交信と出ている。記憶をたどってみると、ハムフェア「QRPの里」の出展に際しドネーションをいただいたことのある方だった。興味深い話もあり30分ほどラグチューになってしまった。こういう出会いがあるのもアクティビティを上げている成果かもしれない。まだまだ話が続きそうな気がしたが、コンテスト参加の目的で移動していることを伝えて、交信終了となりコンテストに戻った。
午後は7MHzオンリーの運用。やはり昨日ワッチしたとおり国内コンディションは悪い気がする。近場が弱い・・・というか聞こえてこない。こうなると忍耐の運用。コンディションが悪い分、空き周波数を見つけるのは容易になるのだが、CQを出してもよばれ方が持続しない。CQと呼び回りを続け頑張るものの、ログが進まなくなり、最後はSSBに移ってしまった。コンテスト参加局を呼び回りで進む。話の長い局も少なくない。これはこれで仕方ないと思うのだが、「さらにどうぞ」を繰り返している局がいて、待っても自分のコールサインを発してくれない。待ちきれずに(これも電波法運用規則に抵触してしまうかもしれないが)「コールサインを教えてください」と発してしまった。運用局は呼ばれていることをいいことに意地になって「さらにどうぞ」を繰り返している。交信相手の1by1のコールで運用局のコールサインはJK3T●●だったことがわかったが、自分がコールサインを発しない局と交信する気持ちにはなれない。自分のHAMLOGに記録しておいた。おそらくこのコールサインがヒットしたら絶対呼ばないだろう。こういう人の運用の仕方が関西のイメージを悪くしているような気がする。個人レベルでは良い印象の人も少なくないのだが・・・。
コンディションが悪いのでSSBでさえ空き周波数を見つけることができる。一応不感エリアでの運用が無いかいつもよりワッチしてみるが、空いているようなので思い切ってCQを出してみた。QRP/5WでCQを出しているのにそれなりにコールがあり、ログを進められた。
コンテスト終了。有効交信262 表示に264と出ているが、JCCナンバーを送ってきた1エリア局と先ほどのJK3T●●が無効交信となる。全バンド5W出力(1200MHzは1W)の割には頑張ったかな。ただエントリーは無差別級なのでそれほど上位にはいかないかもしれない。CWに見切りをつけてSSBに移る時間が早ければもう少し得点が上がったかもしれない。なにしろCWで交信した局と再度別モードで交信できるのだから。県内局・県外局ともに楽しめるこのようなコンテストが増えてくると県対全国のコンテストも盛り上がりを見せるようになってくれるのではないかと思う。
3/2 記
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