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2020年3月10日 (火)

FT8のコールサイン表示 QSLカード

FT8を始めて1年と少しが過ぎました。やってみなければわからないことも少しずつ感じています。ボタンを押したら勝手に交信が進んでしまう。こんなつまらないモードは無いよと思い込みスタートがだいぶ遅くなりました。たしかに自分が操作して(パドルを使って符号を送ったり、マイクでしゃべったり)得られる交信の喜びは薄いと思えます。でも、表示される信号のS/Nを見て交信できそうか判断したり、交信の際に送られたS/Nの数値で自分の信号がどれくらいの強度で相手に届いているのかを考えたり、運用の手際を良くするためにいろいろと工夫してみたりするのは、面白いことかもしれないと思っています。なによりも、DXペディションでこのモードを重視されると、できるようになっておかないと交信のチャンスが激減してしまうと感じているところもあります。

本題となる表題のコールサイン表示に関してです。

国内向けの運用に関しては移動表示をすることが交信の可能性を広げてくれると感じています。でも、/1などのエリア表示を行うと、相手によっては表示される情報がオーバーフローしてしまい、レポート交換の際にレポートが表示されず、ソフトウェアのプログラムの進行を妨げてしまいます。「/数字」というのは複合コールサインとして2つの情報として認識されるようです。「/P」という表示の仕方があります。ソフトウェア上で/Pを付けるとコールサインを含めて一つの情報として認識してくれるようです。これはEUでは移動してる場合/Pを付加するのが法令上で必須となっている国も多いため、ソフトウェア上で使用できるように配慮したもののようです。

日本では、電波の出所を明示するという通達の有効期限が切れてから、移動している場合でも/1とかの移動表示は付加する義務がなくなりました。(もうずいぶん経ちますね)でも、移動しているときは移動表示をした方が交信に結びつくということもあり、付加するのが一般的となります。FT8でも/数字を使いたいところですが、交信が成功しない原因となるので/Pを付加する局もいますが、この状況を知らないのか、/数字で運用する局も少なからず存在します。/数字を付加している局は、なにも付加していないプレーンなコールサインの局とは問題無く交信できます。でも移動局同士だと交信できないのです。自分が/Pを使用していても、相手が/数字だと交信成立まで進みません。FT8を続けていれば経験していると思うのですが、あえて/数字を使用して運用するのはなぜなんだろう?もしかしたらほんとうに知識として持っていないのかもしれません。

自分が国内向けに運用するときは7K1CPT/Pを使用して運用します。移動場所を表示するためには、JCCナンバーを別の送信タイミングで送らなければなりません。続けて呼ばれたりするときには、JCCナンバーを次の送信で送る準備をしていても、呼ばれた信号に反応して次の交信に進んでしまう場合も少なくなりません。交信相手にとっては、運用場所を教えてくれないと思われるかもしれませんが、こちらでは送信する努力はしているので、なんとかご理解いただきたいところです。「QTH?」を送信してくる局もありますが、送信したくても送信できない状況をご理解いただきたい。ただ、オートシーケンスを切ればできないことはないだろうという考えもあります。すこしでもテンポよく交信を進めたいと思うと、表示を認識して操作を行うオートシーケンス無しの状態は1交信にかかる時間を2倍にしてしまう。それでなくても送信に15秒、リターンで15秒、交信成立までこの30秒を繰り返すのが2倍になるわけですから、送受信が切り替わるときに瞬時に判断し送信内容を変えてくれるオートシーケンスは欠かせないといえると思います。なるべく移動場所を表示する努力はしますが、交信が続いているときににはお待ちいただきたいと思います。(この辺は良い運用スタイルが見つかれば変えていくと思います)

10MHz28MHzの周波数はDXにオープンすることも少なくないので、国内移動というアピールはせず、/P無しでプレーンなコールサインのみで運用することがほとんどです。余計な付加をして交信のチャンスを逃してはもったいないと思うところがあります。/Pが付かないから国内は呼べないか?といえば、そんなことはありません。DXしか興味を持たないわけではありませんから、国内からの呼び出しもWelcomeです。運用場所もなるべく表示するようにしますがうまく進めなかったらごめんなさいという感じです。

FT8でも紙QSLは発行しています。このモードは紙QSLの交換をしないよという方も少なくないようです。基本はeQSLなのかもしれません。eQSLはかなり前に登録したのですが、今はUPLOADしていません。運用場所が変わるたびに新しい登録をしなければならないらしく、そこまで作業に時間をかけられないというのが正直なところです。以前UPLOADしたときに、「お前のデータはおかしい。修正してくれ」というメールが多く届きました。ロケーターなのか?運用場所なのか?個別に対応しきれなくなっていることがeQSLから距離をおいてしまった原因かもしれません。移動運用を主体とした活動には向かないかもしれません。

QSLの交換はしてないよ。という方は、なんらかの方法で情報を知らせていただけるとありがたいです。FT8に限らず、QSLの受け取りが長期間無い相手には送らないようにしています。でもそれがわかるまでは送り続けるわけです。DX局の場合はQRZ.COMを使って紙QSLの交換はしていないことが明示されている相手には送らないようにしています。これはビューローの負担を減らすという意味はあると思います。QSLの発行は「自分が欲しいから」というよりは「相手のために発行する」というスタンスです。受け取った相手が大事に保管してくれるか破棄するかは相手しだいでこちらがどうこう言うことではありません。でも、いらない人に送らないようにすることは自分にも相手にも、さらにビューローの負担も減らせるという意味で利点があると思います。

QSLの交換というのは、アマチュア無線にとって良い習慣だと思っています。移動場所が同じでも、その時の交信の証明ですから送ります。アワードに使うからとかの目的は受け取る側の利用の仕方だと思います。たぶんずっと続けていくんだろうなぁと思います。でも主軸はやはり交信かな。たくさんの方と電波を介して出会えるアマチュア無線という趣味は面白いと思います。

現用のQSLが底をつき始めたので、先週新しいQSLを発注しました。もう少ししたら切り替わると思います。

FT8のことで書き始めたら、QSLカードのことまで書き進んでしまいました。

 

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