WPX-CW さいたま市西区移動
非常事態宣言もやっと解除になった。都や県による自粛制限もあるが、県境を越える移動については慎重に検討するという発表だった。濃厚接触はないだろうという判断のもと、約2か月ぶりに移動することを決めた。とりあえず目的地はさいたま市西区の土手に決めて向かった。土手の修復工事は終わっているはず。通ることができるようになった道を登ったとき、なんとも言えずほっとした感じがあった。
場所を使っている無線家もいないので、さっそくアンテナの設営に取り掛かる。14MHzはデルタループ。その上に固定の3.5/7MHzダイポール。ループの中を通すようにしてギボシのダイポール。上げ方にも満足できた。あとは車内のセッティング。発電機を動かし。PCを開き、さあ電波を出そうというところになって、これだけはやってはいけない忘れ物に気がつく。なんとパドルを忘れている。外出自粛が長かったので、設備の整理に卸してしまっていた。自宅でかすみがうらのリモートをコントロールするために、一番使い慣れたパドルを使おうとしたのも悪かったのかもしれない。予備のパドルも梱包の入れ物から、収納ケースに変えるためおろしていた。まいった。とりあえず、ストレートキーの予備を引っ張り出して3交信。これが最後まで続くのかと考えると憂鬱になる。なんとかならないか? PCキーイングをやるにしてもUSBIF4CWも持ってきていない。Winkeyerももちろん無い。ふと頭に浮かんだのは、USBケーブルがあるのだから、Ctestwinのキーイングを直接リグに送ればできるのではないか? FT-991AMの設定を探しつつ、なんとか設定を発見した。Fキーで送信ができる。ちょっと不自由だが、これしかないかもしれない。そこから本格的(?)にコンテストに参加することになる。とくにどこと交信したいというわけではないので、片っ端から呼び回り、Fキーによる交信が慣れてきたところでCQも出してみる。せっかく上げたアンテナ。可能な限り活用したい。でも出力はQRP hi
15時前後に交信相手もいなくて、間が持てなくなってFT8を覗いてみた。JA・DXに限らず未交信の局がいれば交信する感じ。CQも出してみたりした。8J1ITUも見えていて交信することができた。自分が運用している記念局。ほかにもopがいるのだが、自分が交信できるアンテナを上げられることが少ないので、交信できるチャンスも少ない。QRVして良かったと思う。
コンテストに戻ってみる。最初に書き忘れたのだが、もう一つ忘れ物があった。ヘッドセットマイク。要するにヘッドホンが無いのである。スピーカーから聞こえる信号を頼りに耳で復調するのだが、弱い信号をしっかりと聞き分ける細かいところがわかりにくい。もっとも、QRPなので、私の聞いている信号は「交信できる相手の聞いている私の信号よりは強いはず」なので、意外とコピーできたりするのだが、中にはQRPで参加する局もいたりして、大丈夫かな?と不安になったりすることもある。まあ、信号は強いのに聞くたびに違うコールサイン、違うナンバーの局もいるので、コンテストに参加する前にもっと正確に打てるようになってほしいなぁと思うことも少なくはない感じ。
28MHz~3.5MHzの5バンドでいちおう交信の足跡は残せた。80mがいまいちDXに開けない。28MHzはなかなかオープンに遭遇できない。14MHzはEUがオープンするまで待てない。一応予定していた23時まで頑張って撤収を開始した。全力でチャレンジするのであれば、半分以下の参加時間というのも考えられないことだが、車中泊してまで頑張る気力が無かった。久しぶりのコンテスト参加でもあるし、忘れ物も多い中で、これだけの成果を残すことができたのだから、まあいいほうかなと思うことにする。
6/10 記
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