もう3週間ぐらいたっているのだが、住居の工事が必要で部屋を一つ空っぽにしなければならなくなってしまった。ほぼ物置のようになっている部屋を空っぽにするのは結構大変。出勤する日以外は、ほとんどその作業に時間を費やしてしまい、移動運用にも出かけられない。それでも最後に交信してからすでに1ヶ月も経過してしまうと運用したい気持ちが大きくなりすぎているような感じになってきた。
ここは割り切って、ほんとうにお休みを取ろう。移動しよう。ログを進めよう。こう決めてXPOコンテストに合わせて移動することにした。もっとも、出発したのはお昼前ぐらいでコンテストには大遅刻ではあるのだが、電波を出すこと、ある程度ログを進めることができれば満足感はあるだろうという感じを想定していた。コンテストの後半に運用開始するのは、CQを出した時に呼ばれる密度が高くなるということもある。スタートから参加すると、QRPではCQを出しても「弱い信号は後回し」と思われることが少なくないのかな? 呼び回りをしても競合局が多いと順番待ちに時間がかかる。けっこうストレスがかかるというところもある。
よく運用するさいたま市西区の土手上を目指して車を進めた。アンテナが上がっていてもいくつか回避できる場所(別の候補地)があることで、安心感がある。ピンポイントに狙いをつけて移動したときにダメだった時のリカバリーは結構大変。また誰か知り合いが出ていたら、お話しするチャンスがあるかもしれない。(これは運用することとは別の感覚で楽しいというところもある)荒川運動公園のそばの土手にアンテナはなかった。いつも設置する場所まで上がってみると、「危険なので駐停車禁止」と書かれた看板が設置してある。無線以外でも人気の場所なので駐車する車は少なくない。夕日が富士山の近くに沈む景色を楽しみに来る人もいる。駐車する人はいるが、すれ違えないような駐車をする人はその人のモラルの問題だと思う。アンテナを張るようなときには、すれ違いに不具合が無いような空き方・止め方をできるようなときでなければあきらめるぐらいのつもりで運用を行っていたのだが・・・。法的に拘束力もない。でもこういう看板の横で駐車してアンテナを張るのはやはり外からの目もあり気が引ける。農業用の車両を優先することに異存はないが、他を「禁止」という強い言葉で排除するのはいかがなものだろうか? ふと頭に浮かんだのは、「自動車は危険なんだから自動車に乗るな」といわれているような感じだった。
場所を変えて、西遊馬のほうに行ってみた。土手崩落の時に足を延ばして土手の増勢が完了しているのを見つけたところ。通行の迷惑にならないようにダイポールが張りやすい。ギボシのダイポールに80mのエレメントを追加して設置を行った。もし、ハイバンドでDXがオープンしていたらそちらにスイッチできるような感じ。コンテストの時間は半分以上過ぎていて、残り5時間を切っていた。
いつもながらのQRP参加。部門はないものの、自分なりのスタイルと決めて出力を5Wになっていることを確認。お昼過ぎの7MHz。バンドスコープでは空きが多くみられる。参加者が少ないのか?コンディションが悪いのか? ちょっと不安がよぎる。バンドエッジにCQを出している局を呼んでみる。無反応でCQを出されてしまった。グランドウェーブが伸びないのかなぁ?遠くとはいえ同じ県内なんだけどなぁ・・・。周波数を高いほうに動かして空き周波数でCQを出してみる。数度のCQの後に呼んでくれたのはさっき無反応だった局。あれ?飛んでる?さっきはゼロインしてなかった?でも、受信したトーンはさっきと同じような気がする。まあいいか。ログインしてCQを進める。散発的に呼ばれるぐらい。目論見も外れて、テンポよいという感じにはならない。コンディションが悪いかなぁ?呼び回りもする。呼びつくしたらまたCQ。それでも間が持てなくなりSSBまで聞きに行ってみる。コンテストCQは1局だけ。SSBで空き周波数が多く感じられるということはやはりコンディションが悪いか?
16時を前に3.5MHzにQSY。あれ?まだ開けていないのかなぁ。バンドスコープで見える信号が少ない。そんな中で異様に強い信号を見つけVFOを合わせてみる。よっぽど近いのだろうか? もちろん一発で返事が来た。もちろんと思ったが、SWRが異常に高い。とりあえずナンバー交換してアンテナをチェックする。問題なさそうだがどこがおかしいのか? よく見るとRIGのANTが2になっている。「え?アンテナつながってない?」それでも一発でコールが返って来た地獄耳ってなに? 思わず周りを見回してみる。 奥の方に車が止まっていたのは見えていたがアンテナが上がっているようには見えなかった。今は太陽の位置が変わり6mの八木らしいものが見える。あの場所は工事車両しか入れずゲートがあったんじゃないかなぁ。歩いていくにはちょっと遠い。こちらのバンド数は少ないし、あの場所から電波が出れば同じバンド内ならすぐに気がつくはず。こちらの撤収が早かったら行ってみようと思った。
RIGのアンテナSWを直すとSWRも低くなり、運用に問題なさそう。端から呼び回る。さっきの異様に強力な信号が見えなくなっている。CQを出し始めた。3.5MHzは良い感じで開けているようだ。16時台は最高レートが出た。QRPで68交信/Hできればけっこう良い感じかな。
ログの進み具合が落ちてSSBを聞きに行く1局だけ交信。コンテスト参加は少ないかもしれない。最後の25分で呼び回り。交信していない局が予想外にいる。15交信/25分。呼び回りがテンポよく進むのも気持ちいい感じ。
コンテストが終了して撤収を開始。撤収している間に遠くの土手に止まっていた数台の車が動き始める。間に合わなかったか。迷惑をかけていなければよいのだが・・・。異様に強い信号は3.5MHzで一回遭遇しただけ。マルチバンドじゃなかったのか? でも、3.5MHzを上げていそうな伸縮ポールも見えなかった。双眼鏡も用意しておくべきかもしれない。
実戦デビューとなったEU9iは音も静かでよい感じだった。しばらくこちらを使ってみようか。
9/23 記
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