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2020年10月 3日 (土)

飯能市 伊豆ヶ岳移動

新型コロナウィルスによる経済低調に対する改善を目的に設定されたGotoトラベルのイベントも「東京を除外する」という措置によって必要以上に東京を重視されてしまうような空気が感じられていた。その「東京除外」も10月から解除されて少しは空気感が変わるかもしれない気がしていた。感染発覚者も極端に減っているとは思えないところだが、自己防衛に気を使いながら生活を立て直す必要があるだろう。

正直なところ、この半年で全く移動しなかったわけではない。でもかなり気を使ったような感じだった。10月になったからといって気を使わなくなるわけではないが、電車を使って移動するのもありかな・・・という感じで、久しぶりに埼玉の山に行くことにした。目的地は行き慣れた伊豆ヶ岳にした。朝6時に家を出発。登山開始地点の正丸駅に着くまでに2時間近くかかる。全くお手軽運用とは言えないかもしれない。乗り換えの飯能駅ではあきらかに山歩き・ハイキングですという姿の人でホームがいっぱいになっている。週末というのはこんなもんなんだろうなぁと思ってしまった。電車が到着すると一気に乗客がなだれ込みいすがほぼ埋まるほどだった。(もっとも2両編成なので乗者可能な人数も多くはないのだが・・・)

目的地の正丸駅でも多くの人が下車していた。山歩きの前のトイレも並んでいるような感じだった。8割ほどの人が出発するのを見送ってからゆっくり出発。山道に入るところのそばの正丸峠に行く道は以前と変わらずロープで使用禁止になっていた。そういえば舗装道路をさらに上に向かうハイカーも少なくなかった。正丸峠に向かうルートがあるのかもしれない。何度も言っている道なので迷いもなく歩き進める。山道を進んで最初の休憩を場所ではなく1時間歩き続けたところと考えていたのだが、駅から50分歩いたところで腰を下ろしてしまった。久しぶりの山歩きで緩いながらも登り続けだったので、ちょっときつかったか? 2度目の休憩は五輪山。約30分後になった。見晴らしの無いベンチのある山頂だがここで休憩をとる人は少ない。伊豆ヶ岳の目前なので先を急ぐ人ばかりである。

Sancyou

五輪山を下って以前は男坂と呼ばれた鎖場の前(現在は通行止め)を通り過ぎる。女坂に向かう道も崩落のため通行止め。前回来たときには案内看板は無かったと思うが、しっかりした新しい道しるべが作られていた。1015分に山頂到着。広い山頂エリアのあちこちに休憩のグループがいたがそれほど混雑という感じではなかった。まだお昼には早い時間なので、通過して先を急ぐ人が多いのだろう。運よく山頂三角点の奥の一番高いところに場所を確保できた。記念写真を撮る人の邪魔にもならない良い場所。早速ヘンテナを設営し、運用の準備をする。持ってきたピコ650.200250をワッチしてみるがすでにたくさんの局が出ている様子。フィルターがあまいせいか、帯域の広がっている信号がいるのか?クリアな周波数を見つけにくく、別水晶の50.150200の中から190付近にVFOを合わせ、運用を開始した。(のちに周波数を教えてくれた局がいて50.1885だったようだ。)

Hentenna

最初のCQから呼び出しが続く。さすが週末、そして障害物の少ない場所ということもあり、1Wという出力はまったく非力に感じない。人口の多いエリアからもっと離れ標高の高いところから運用するとだいぶ印象が変わるのだろうか? なかなか遠征する機会もないのだがそのうちチャレンジしてみたい。移動運用勉強会のメンバーからも呼んでもらう。新型コロナの影響で久しく集まっていないが、やはり直接会って話をすることも大事だよなぁと思う。もっとも少人数で飲んでもいいかなという話も合った。

印象が強かったのは自作DSBで呼んでくれた局が2局もいたこと。自作派もしぶとく残っている。自分も眠っている自作機を引っ張り出して使ってみたくなった。もっとも調整しなおして、安心して使えるようにしておかなければならないかもしれない。過去には出力70mWの自作トランシーバー4時間交信し続けた(呼ばれ続けた)こともあったのだから、弱い出力は登山という形でいくらでもカバーできると思える。

話しが広がるとどうしても1交信が長くなる。そんな中で(初交信の方から)「フォネティックコードを使うようにしてください」と注意されてしまった。インターナショナル・フォネティックコードにこだわり、当然ながらフォネティックコードを使っている意識があったのだが、どういうことだろう? 話をしてみると、「ピー」と「ティー」は聞き取りにくいです、という。確かに自分のコールサインは韻を踏んでいるような感じで、「シー」「ピー」「ティー」は確かに聞き分けにくい。自分でも認識しているからこそフォネティックコードを使ってしっかりわかりやすくしているつもりではあった。運用スタイルとしては当然ながらCQは必ずフォネティックコードを使う。呼び出しを受け、相手とお互いにコールサインを確実に認識しあえるまでは続ける。ただ、その後の会話の内容に入ったところで通常の「エー・ビー・シー」に変わる。10分以内ならコールサインの発声を省略しても良い段階でもコールサインを付加するようにしているわけで、問題無いと思っているのだが、この会話に入ったところでVFOを合わせたことでこのような印象になるのかな?と交信の後、しばらくして頭に浮かんだ。交信が終了しても続いて運用する意思があるときは必ずCQを出すようにしている。そして次の局とコールサインの確認ができるまでは、当然ながらフォネテッィクコードを多発していると認識している。そのところをちゃんと聞いていただきたいなぁと思った。もちろん相手の局は間違いなくこちらのコールサインをコピーできていたのだから。

14時に終了するつもりでいて、その時間になった。まだ呼んでくれる信号が確認できたので、下山時間になったこと、ショートでよろしければ呼んでくださいと付け加え受信に移る。自分と交信するために待っていてくれた人は残らずログに残したい気持ちがある。欲張りかな。1410分に5交信を上乗せし終了となった。合計37交信。ピコ6に入っていたエネループは交換の必要が無かった。アマチュア局と山頂でバッティングしたときのために用意した430MHzハンディ機と3ele八木も使用せず。リチウムイオンの予備バッテリーも使わず。機材を厳選すればもっと荷物は軽くなり、歩きが楽になるだろうか? なによりも三脚が重いといつも感じる。ヘンテナと6m長の釣り竿を支えるために頑丈なものを選んでしまったが、このあたりを検討しなおしたいところもある。

Peak

下山の準備ができたところで、山頂標識の前でスマホ自撮りに苦労している人に「とりましょうか?」と声をかける。自分も単独登山ばかりなので。ちょっと気になってしまった。下山は1時間で一気に舗装道路のある所まで下った。足をひねったりするのはいつも下りなので、気を付けて下山する。林の中は早い時間に暗くなり足元が不安になるのだが、舗装道路まで戻ってしまえば明るさに不安はなくなる。ベンチに腰を下ろし長い休憩をとる。とりそびれた昼食も遅くなりながらもとることができた。20分ゆっくりしているうちに山道のほうはかなり暗くなってしまった。自分の後には3つのグループしか下山してこなかった。

舗装道路を駅に向かう。駅に到着して時刻表を見ると、1分後に電車が来る。次の電車の時間が30分ぐらいなら着替えと休憩をしてゆっくりしようと思っていたのだが、特急の通過をはさんで1時間近く待たなければならない・・・と考えているうちに電車がホームに入ってくる音がする。あわててホームに進み、車両の前についたところでドアが開いた。車両の奥に一人しか乗客がいなかったので、失礼して汗をかいたシャツを着替えホッと一息つくことができた。

10/5 記

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コメント

楽しんでこられたようで何よりでした。
私はもう山登りはもうできないかな?(^^;

投稿: JM1EKM | 2020年10月 5日 (月) 23時40分

1W とは思えない位強力に入感していました。CPTさんのロケのおかげでQSO出来ました。やはり、勉強会メンバーなどのお声が聞こえるとうれしいですね!また、お願いします。

投稿: JQ1CCT/1422 | 2020年10月 6日 (火) 01時26分

JM1EKMさん こんにちは

交信ありがとうございました。
数局重なって「これはきついなぁ」と思った時にサフィックスが3文字浮き上がって聞こえたのはちょっと驚きでした。多分Zakiさんだろうと思いながら、一応しっかり確認しようという感じでしたよ。

駐車場から15分ぐらいで到着できる山頂もありますよ。まあ、車で設備を運ぶとできることも増えますから違う魅力はありますね。

投稿: 7K1CPT/Yama | 2020年10月 6日 (火) 02時51分

JQ1CCTさん こんにちは

いつもありがとうございます。
ロケのよさは魅力ですね。長く滞在できればいつまでも運用していそうです。
勉強会の方は2日間で5名ぐらいお会いできたかな。みなさん頑張っているなぁという感じです。お会いしたときにネタになるよう、あちこちに移動したいですね。またお会いしましょう。

投稿: 7K1CPT/Yama | 2020年10月 6日 (火) 02時55分

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