SNSのこわさ
先日の縦振りのコンテストはQSYルールというのがあり、呼ばれて交信できたら1KHz以上のQSY(交信した周波数を離れる)というルールがある。つまりピックアップされて交信したら続けてCQを出すことができ、流れで2交信できる可能性がある。ただ、自分でCQを出すのに躊躇する局や、ログに記録するために思いのほか電波を出し始めるのが遅い局もいる。その電波を出し始めない局に向かってコールし交信する局が交信してしまうと、電波を出し始めるのを待っていた局は「これってどうなの?」って思うようで、自分の思いをSNSに書き込んでいた人がいた。
自分としては何度も交信していただいている方の書き込みでもあったので、そういう交信もあり得ることを文章表現に気をつけて書いたつもりだった。だが、「おとなしく待っている局の思いはどうなる?」という考えの一点しかなかったようで、自信の考え方が否定されたことに腹を立てたのか、極端な解釈にも思える返事がついた。ならば、今度は「CQを出し始める前に呼びます」。いや、CQを出す意思がないと感じられたときに待機している側から呼ぶのであって、そのへんは空気を読んでほしいと書き込むと、「そんなことは100も承知している!」と・・・。こちらの思いを書かせてもらえれば、そちらの文章にその承知しているような表現が読み取れなかったからあえて書いたんだけどなぁ・・・。Twitterで見られるような、過去の流れを承知の上で書き込まれているような主語のない書き込みに似た書き込み。顔を合わせて話していれば理解しあえても、短い文章だけでは通じない相手も少なくないはず。短い文章で突き放すように書き込むのはどうなんだろうと思う。(まあ、相手の側に立てば相手側の思いもあるのかもしれないけれど・・・)
相手の文章に敵対心を感じてしまい、これ以上話をエスカレートさせても何の意味も持たないと思い、そのことを加えたうえで「もう書き込みしない」と宣言した。その後「あなたもやられてみればわかりますよ」という書き込みがあった。そんなことはさんざん経験してますよと書きたかった。でも書かないと宣言した以上、再度火をつけるような行為は慎むべきだと思った。
A1クラブがQSYルールのコンテストを始めたのは春に行われていたコンテストだった。その時、自分はコンテスト部会に所属していた。メーリングでいろいろなやり取りがあり、新しいタイプのコンテストルールについて、様々なケースバイケースを考え煮詰めていった。参加者のすべてが規約を理解してコンテストに参加するとは限らない。また、規約を斜め読みして参加する方もいる。そんな中で、うまく運営を続けていくためにはスタートが肝心という気持ちも強かった。そんなこともあり、疑問に思われていることは良い意味で理解してもらえればそれに越したことはないと、出しゃばってしまったのかもしれない。貴重な交信相手を失ってしまったような気がする。でも、自分なりに理解してもらえるよう文章に気をつけて書いたつもりだった。文章だけのコミュニケーションとは難しいものだとあらためて感じた出来事だった。こういうことが起こってしまうと、SNSで新しいつながりを持とうという気持ちが失われてしまうのではないかと思う。
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