皇鈴山で車中泊し朝を迎えた。日が昇るのはだいぶ早くなってきていて、5時にはかなり明るくなっている。無線の運用は朝早すぎても相手もいない状態かもしれないし、のんびりと朝食を取り、8時ぐらいに山頂に立てればいいかなという感じでのんびり過ごした。
車をスタートし、牧場の裏手にある駐車スペース(側道)に行ってみると、前回来た時に通行止めになっていた道が解放されていた。路面の補修が終わったのかな。そうなれば先に進める。粥新田峠の登山口まで車を進め、側道に駐車した。準備をして大霧山に向かう。
何度か来ているところなので、歩きなれた道を登っていく。途中すれ違うハイカーがいた。もう下山か?早いなぁ。「早いですね」と声をかけると、親しげに話が始まる。アマチュア無線に興味があるのか?いろいろと質問があり、話をしていることが休憩のようになってしまった。山頂到着は話をした分だけ遅れてしまったが1時間ぐらいの登りでだいたい予想通りだったか。誰もいない山頂で写真を撮り無線の準備を始める。
朝、早すぎると1200MHzで相手を探すのはきびしいと思い、最初は430MHzの運用をすることにした。これぐらいの時間なら空き周波数も見つけられる。最初の交信は7時40分。それからも良いテンポで交信を進めることができた。丸山に向かって登っている途中の局が呼んでくれて、山頂についたらS to Sで交信したいという話が出た。大霧山も丸山もSOTA山岳アワードの対象地となっている。「もちろん喜んで」と伝える。15分ぐらいで到着するらしい。そのまま運用を続けているとなにやら弱く混信らしき状態になってきている。こちらを呼んでくれた相手の話によると、富士山御殿場口から運用を始めた局がいるようだ。こちらの信号は届いていないのだろう。著しく交信を妨げる強さではなかったし、S to Sのスケジュールもあったので、周波数は変えたくない。そのまま居座り運用を続けていて、無事、丸山山頂に到着した局と交信することができた。
交信後も呼んでくれる局がいたので、そのまま交信していると混信のほうは感じられなくなっていた。周波数を変えてくれたのだろうか?もっとも、御殿場口の局の信号はスケルチは開くものの復調できず、他の局の信号を少しひずませる程度のものではあった。双方が運用が継続していてもお互いに影響は少ない状況ではあったかもしれないが、双方を受信できる場所にいる局にとってはどちらも呼びにくくなるだろう。周波数を変えようか考えていたところに混信が感じられなくなってきたので、そのまま運用を継続した。
かすみがうらで知り合い、ビールを飲みながら語り合った友人がモービルで声をかけてくれた。外環自動車道を走っているそうだ。モービルなのに出力を5Wにしているところなんて自分と似ているかなぁ hi 朝霞市で行われるフィールドミーティングに向かっているそうだ。このフィールドミーティング。自宅から近い場所でもあり、知っていたらそちらを優先していたかもしれない。昨日の運用で交信相手から伝えてもらっていた。多くの顔見知りに会えるチャンスだったのに無駄にしてしまって残念。交信は相手が三郷西のあたりから和光の出口に近づくまで続いた。外環自動車道が高い位置を走っているせいか、ストレスも無く交信が続いていたのだが、出口に近づくと信号が弱くなってきた。ファイナルを送ることになったが最後は途切れがちで、尻切れと思えるかもしれないような終わり方になってしまった。
続けて呼んでくれたのは、CWで何度も交信している局。今回はバイクで川沿いに出かけてきて、のんびりしているとのこと。ハンディ機とアンテナをバイクに取り付けてのんびりしているとのこと。バイクで移動する設備の話などいろいろと楽しい話題になった。楽しい話もでき、なんだか無線っていいなぁという気分になっていた。
2時間ほど運用しバッテリーもだいぶ落ちてきたので、そろそろ430MHzは終了することにした。山頂に到着してからしてからFacebookに運用開始を投稿したが電波が届かず、あきらめて運用を開始していたのだが、電波の届いたタイミングで見てくれた方の書き込みがあった。2mでの交信を期待していたようで、今回はパスするつもりだった144MHzだったが、バックアップとして持ってきていた垂直ダイポールを組み立て、IC-705のバッテリーも変えて少しCQを出してみた。3局ほど交信したのちに、見つけてもらってKazuさんと無事交信することができた。144MHzでは東秩父村が未交信だったそうだ。以前はこの場所から430MHzなどで交信している。うまく交信できてほっとした。
設備を1200MHzに変えて運用を開始する。開けている方向を中心にアンテナを向けてCQを出す。昨日の場所と市町村では同じになるからか、あまり続けて呼び出しがある感じにはならなかった。南東側の森林が邪魔をしているのかもしれない。八木を振りながらCQを続けてみるが、思ったより交信は伸びず、おなかも空いてきて6交信でいったん終了。おにぎりをほおばりながらメインchをワッチしてみるが信号は聞こえてこない。思ったより早く終了したかな。それでも4時間ほど山頂で過ごした。もう充分満足できたと感じ、下山することにした。
車に戻ってからいつもHFのダイポールを上げているところまで戻ったが、天気も良いというところもあり、ほぼ満車状態。アンテナを上げることができないのなら仕方ない。今回の運用はこれまでとすることにした。早めに終わったことで、釜伏山の登山口ってどこなんだろうと思いつき、下見で行ってみることにした。釜伏峠はわかりやすく、駐車スペースもあったので歩いて探してみたが、この場所ではないのか?見つからなかった。神社の入り口そばに立っていた方向指示の標識は登谷山方面を指している。釜伏山ってコースが無いのだろうか?帰宅してもう一度調べてみよう。(帰宅して確認したところ、釜伏山は神社の中にある奥宮の様だった。)
少し早いが帰宅する方向に車を走らせる。山を下りてきてカーナビに多摩川温泉の場所を打ち込み車を進めていたが、途中で昨日の渋滞のことが頭をよぎった。本業関連のメールも来ていたので、ちょっと気になってきた。今から戻れば渋滞に出くわさないで帰れるかもしれない。温泉に立ち寄ったら時間的には渋滞に突っ込む時間帯になるかもしれない。そう思いはじめたら早く帰りたくなってしまった。カーナビの目的地を消し帰路についた。おかげで大きな渋滞もなく、出口で1kmほどの込み具合で戻ることができた。休日の高速道路は気を遣う。でも、無線の交信相手も多いので捨てがたい。
今回は大霧山の運用がメインで、車中泊の過ごし方の問題点なども見つける移動運用として実行に移した。無線のほうはおおむね満足な結果となったが車中泊に関しては思いつくことが多かった。なによりも忘れ物が多かった。気づいたことを記録して、今後に生かせればと思う。
5/16 記
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