NYPの3日目は奥多摩周遊道路の浅間尾根駐車場を目的地とした。NYPが2日間だったころから奥多摩で1日、秩父で1日という感じで運用を続けていた。交信できる範囲が変わるのでそれなりに多くの人と出会える感じがする。八王子からあきる野までのバイパスができてから何年ぐらいたつだろう?おかげで1時間ぐらい移動時間が縮まり、周遊道路のゲートオープンに合わせて7時に出発すれば間に合うようになった。今年も時間通り到着することができた。
NYPの3日目に50MHzを持ってきたのは、パイルになりすぎないのではないかという考えだった。シングルエレメントのデルタループを車の上に設置し、久しぶりにKX3で運用を開始した。呼ばれ過ぎない感じで1局ずつコールしてもらえる感じで予想通り良いテンポになった。だが、3時間ほどでCQ空振りとなる。さすがに20交信終わっている人が多くなっているのか、それともすでに仕事が始まっている人が多いのか、呼ばれなくなったタイミングで呼び回りをしようとVFOを回したが、広いバンド内で交信をしているのは2組ぐらいで、交信済みの局の信号が聞こえるのみ。良いタイミングと昼食をとることにした。
その後は50MHzではもう続かない気がしてきて、あまり運用していない430MHzに出るべく8段コーリニアにアンテナを変更した。リグもIC-705に交換。さすがにたくさんの局が運用しているようだ。バンドスコープを見ながら空き周波数を確認しながら昼食を終えると電波の出ていなかった周波数でチェックをしてからCQを出す。最初のコールから呼び出しが止まらなくなった。FMの信号が複数重なるときれいに復調できないが、その中からコールサインが理解できる局に応答すると、その信号はほとんどがS-9以上のきれいな信号になる。でも、何回かは一文字も取れない状況になることもあった。複数の信号がちょうど同じくらいの信号強度で重なり合っていると本当に取れなくなる。難しい。複数のコールサインのかけらをメモしておこうと頑張って聞いてもなかなか難しい感じはあった。PCログに入力するせいか、コールサインの頭から打ち始めていると遅れて送信してくる局の方が強く6文字すべてコピーできる信号が聞こえてくることがある。でもログを途中まで打ち込んでしまうとどうしてもそちらを優先してしまう。
4時間以上FMのパイルアップを聞いていた。こんな状況は久しぶりだった。コンテストではないので「ちぎっては投げ」の状態にはできないので、1局に対して3~4回ほどの送受信がある。時間がかかって申し訳ないが、丁寧に応対したいと思ってしまう。「やっととってもらえました。1時間半かかりましたよ」と言われたときはさすがにもうしわけないと思ってしまった。
17時を回り、そろそろ撤収しないといけない時間になった。奥多摩周遊道路のゲートが閉まってしまうので、この時間は譲れない。まだ複数が重なってコールしてくれる状況が続いている。どうしたらうまく終われるか? 時間切れであることをアナウンスした後に、自分としては禁じ手としていたリストQSOをしてしまった。今呼んでいただいている局と交信して終わりにすると宣言し、4局をコピーして、待っていただき交信を進め。予告通りに終了した。交信が終了した後に「もう一局お願いします」などの声もなく静かに終了することができ、ほっとした感じがする。交信継続中にリストを作るのは待機している局を待たせて周波数から離れる自由を奪っているようなオペレーションと感じており、自分としてはやらないことにしているのだけれど、終わるための手段としてはご理解いただければと思う。過去にこれをやったのは20年以上前だった気がする。下山時間が近づいてきた山頂運用の時に作ったリストが多すぎて、待たせすぎたかなぁと反省してから自分的には禁じ手にしていた。
撤収を終えて帰路につく。奥多摩移動の恒例の温泉立ち寄り。今回は数馬の湯ではなく、瀬音の湯というところに行ってみた。距離的には運用地よりもはるかに武蔵五日市駅に近く、30分以上走らないといけない。足先などは冷えていたが、予定通りにそちらに向かった。広い駐車場も8割ほど埋まっている感じがした。人気があるんだなぁ。内湯はそれほど熱くなく長く使っていられるような感じだった。ぬるぬるした泉質はつるつる温泉と同じなのかな。露天風呂の方が少し熱い感じがして温まる。こちらの温泉も悪くない。立ち寄りの候補になるかな。入場料の券売機に市民割引などたくさんのボタンがあったがJAFの会員割引もあったようだ。入口まで来て車にJAF会員証を取りに戻るのもめんどうなので、そのまま通常料金で入ってしまった。次回は覚えておこう。100円程度の割引でもコンビニのコーヒーぐらいには化けてくれる。
温泉で時間をコントロールしたおかげで、渋滞もなく快適な帰路となった。
1/5 記
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