オール群馬コンテスト第2部 前橋市 地蔵岳
第2部という名前がついているわけではないが、間に6時間の停止時間があると、こう呼びたくなってしまう。5時過ぎに目が覚めたが、のんびり構えていた。それにしても、水が無いというのは大きな問題だった。米が焚けないだけでなく、スープも作れない。お茶漬けも問題外。コーヒーも淹れられない。おかずにしようと持ってきた材料に火を通し、それだけで朝食とした。サラダにしようと持ってきたトマトがうまかった。
コンテスト開始時間より少し前に登りを開始する。多少遅れ気味でもいいという感じだった。朝一番でコンテストに参加している人はけっこう気合が入っている人だけ。そんな人と交信を終えると早くに閑古鳥が鳴いてくる。CQ連呼ではバッテリーが持たない。実は、出発前に無線機付属のバッテリーの他にリチウムイオン電池を持ってくるつもりだった。でもどこへしまってしまったのか?見つからない。乾電池式のリチウム電池にしようと思ったら、電池はあるのに12Vにする電池ケースが見つからない。探しているうちに出発が遅れるということを避け、ぜんぶあきらめて出発していた。今あるもので、なんとかしようと考えていて、山頂の運用は全て2.5W出力としてバッテリーの持ちを伸ばそうと考えていた。
地蔵岳は3回目だったか4回目だったか? 季節もあるのかもしれないが、長い階段上りにへばってしまい途中で休憩を入れたことが記憶に残っていたが、今回はノンストップだった。ガイドにも30分とある短いルートなのだが、途中で歩きながら休めるようなところも無く登りだけが続くような感じ。休まなかったということは、それなりに身体ができてきたのだろうか?
山頂には先客が2人いた。早い到着だなぁ。八丁峠から登山口に進む人には出会わなかったけれど、反対側から来たのかな? 山頂標識で写真を撮ってから、今回事前に考えていた電波塔のほうを一通り歩いてみようと進んだ。一番端まで行くと、小沼を見下ろす絶景。奥には昨日登った長七郎山がしっかり見える。こちらの方がぜんぜん景色が良い。場所も広く空いているので、その一角に設備を展開した。
運用開始から良いテンポで交信が進む。さすがにPHONEは無線人口が多いという感じがする。かさばるアンテナは6mのヘンテナだが、横倒しにしておいても誰にも文句は言われない。広さがありがたい。
10時を過ぎて、結構楽しめたかなと思ったところで1200MHzで運用を行う。V/UHFのQRPの部門はCW/PHONEのどちらも1200MHzは含めない規約になっている。今年はJARL本体のコンテスト規約で、QRPの1200MHzを除くという部分が無くなるそうだ。(6D FD 全市全郡)オール群馬も同じようになってほしい気持ちもあり、0点とするが交信の記録を残してログ提出したいという気持ちもあった。
1200MHzが落ち着いた時に、すぐそばで景色を見ている若者の手にハンディ機があるのに気がついた。声をかけてみる。話じを始めてみると下の私の隣の駐車場で運用していたクラブの仲間らしい。30分ほど話し込んでしまった。コンテストのロスを考えるとありえないことかもしれないが、自分にとって最高得点をたたき出すことよりも、交信を楽しめることが優先する。そして、話せる相手がいると運用を止めても、そちらとコミュニケーションをとりたいと思ってしまう。自分にとっては30分はロスではなく楽しい時間の過ごし方だと考えるようにしている。
若者が離れた後、最後の踏ん張りで430MHz-FMにQRVする、まだ交信できる相手は残っているようで、ラストまで呼び出しが続いてくれた。
目の前には絶景が広がっている。小沼と長七郎山は変わらずそこにあるが、その奥に広がる雲が雲海となっている。そして日の具合で明るいところと薄暗いところが波打っているように見えて、まさに雲海と言える。写真に撮ってみたが、なかなか見た目よりきれいに映らないのが悩ましい。標高1600m程度の山でこんな雲海が見えるのはラッキーかもしれない。
ゆっくりと食事をしてから下山を開始する。ここは、目的地の登山口まで、一気に下る道となる。急ぐと足に負担がかかるので、慎重に進まなければならない。とはいいながら20分ちょっとで、車に戻ってくることができた。
| 固定リンク
コメント