秩父郡横瀬町 カンゼ山(川越山)
山と無線の一斉移動というイベントがあり、土日に茨城に行くことを考えていた。久しぶりに筑波山に登り、翌日は先日下見した宝篋山に行こうかと考えていた。月曜に予定されていた仕事が前日入りになってしまったので、遠出するのをあきらめ土曜日だけ山に行くことにした。そうなると近くの山になってくる。西武池袋線沿いの山を考えていて、運用しやすいであろうカンゼ山(川越山)に行くことにした。
西武線で正丸駅に向かう。飯能駅で乗り換えた電車は山登りの乗客がほとんどだった。たまたま直通で三峰口まで行く電車だったこともあり、そちらの方に行く乗客が多かった。でも正丸駅でもまあまあ登山者が下りていた。
正丸駅から正丸峠を目指して歩き始める。先のことを考えて少しゆっくり目に歩いていた。山道に入ってから普通に歩いていたが、前回新しくなったと言われた右折の分岐に気づかずに歩いていたら正丸峠に到着してしまった。ここで小休止。息を整えてから伊豆が岳方向とは反対の正丸山に向かう。こちらに向かうハイカーは皆無のような感じだった。正丸山は少し枝が少なくなったようで、前回来た時よりは飛びそうな感じがしていた。ここまでの道は登り一辺倒で、下ることが一瞬も無かった。正丸峠までは人気のハイキングコースだが、それなりにきついような気がする。正丸山を越えて下りに入るが、それほど下るわけでもなく、軽く登り返して目的地のカンゼ山(川越山)に到着した。
到着すると、すぐに逆Lの設営を開始する。N1CCの目的としては30m~10mの交信ができればよいのだが、せっかく来たので40mから運用をスタートする。林の中とはいいながらもまあまあ良く飛んでくれた気がする。順番にバンドを上げていく。ハイバンドでは見えているDX局も反応が無く、焦り始めていたが、普段POTA運用をやっている東久留米の局が、呼ばれないバンドでコールしてくれて、4バンドを記録することができた。ありがたい。FT8は50MHzの時にPCがバッテリーアウトとなり、144MHzの垂直ダイポールを設営する。 今回はSSBで運用するので、HFのアンテナはある程度まとめておいて144MHzで声を出すことになった。スポットを見てコールしてくれた局もいたが6交信で頭打ちになる。アンテナを430MHzの2eleに変えて運用を再開する。
430MHzは最初に呼び回りのためにVFOを回す。山と無線のメンバー局がいたら呼びたいと思っていた。メンバーではないものの東御荷鉾山にいるYL局を発見して交信。Homeから呼ぶときは順番待ちが厳しいのだが、ここまで上がってくるとすんなり交信することができた。CQを出すにあたって見つけてもらいやすい場所として呼び出し周波数の少し上の空き周波数を探したが結構使っている感じがした。呼び出し周波数に近すぎる気持ちはあったが使われていない433.020で運用を開始する。さすがにテンポよく呼び出しが続き、ログも進んでくる。山と無線のメンバー局も2局ほど呼んでもらうことができた。1局は武甲山での運用の後、下山途中だという。もう1局は三ノ塔からの運用。どちらも50MHzである程度満足してからの430MHzだったという。やはり山からの運用だと6mの人気はまだ高いのかもしれない。430MHzは20交信を残すことができた。ちょうど15時となったところで呼び出しも停まったので、満足して撤収することにした。全部で68交信。10バンド交信も成功した。大満足の運用であった。
機材を撤収しリュックに収めた後は山頂標識の前で写真を撮った。時間的に日の方向が良くなかったか、あまり良い写りとは言えない。まあ、林に囲まれているから、到着時点でとっても同じようなものだったかもしれない。運用中に川越山を通る人は10人もいなかったのではないか? トレランの人と犬の散歩の人、普通のハイカーも眺望が良くないので通過してしまう。写真を終えた後は下山を開始する。来た道を戻るのではなく、旧正丸峠の方向におりることにした。出発してすぐにかなり急な下り坂。丸太で階段を作ってくれて入るもののまっすぐに降りられない。階段をジグザグに降りるような感じで旧正丸峠にたどり着いた。
まっすぐに登り返せば虚空蔵峠に向かうこともできるが、ここの登りも急坂になる。最初から右折して正丸駅に戻るつもりだったので予定通りの道を進む。川越山からは、一瞬の登りも無い下り一直線の道となる。途中に舗装の林道もまたいだが、ほぼ土の上(または石の上)を歩き、50分ほどで、駅に近い舗装道路まで下りてきた。ゴールはもうすぐという感じ。
電車の時間を気にしていなかったので、閑散とした駅に到着すると、電車は行ったばかりかなという感じだった。待ち時間が長いということはゆっくり片付けができる。リュックの中を整理し、飲み物を入手して、それを飲み干してもまだ時間に余裕があった。駅前でそばを食べても良いかと思ったが、蕎麦の営業時間は15時に終わっていた。山歩きも無線も満足な一日だった。
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