ハムログのQSLカード印刷

QSL印刷に大変便利なこともあり、ハムログを愛用しています。
ハムログの熟達者はたくさんいらっしゃいますし、やり方ももっと良い方法があるかもしれませんが
自分のやっているスタイルを紹介します。
もしこんな機能があって便利だよと教えていただける方がいらっしゃいましたら歓迎いたします。

ハムログはQSL定義ファイルを作成して自分のQSLスタイルを作ることができます。
交信のデータや自分のコールサインなども印刷できるのは当たり前ですが、
Remarksに書かれた内容をQSL印刷に反映させることもできます。
この機能を利用して、交信の移動場所などを交信データに残すとともにQSL印刷に反映させています。

Hamlog6_edited1

まず、
オプション>環境設定>設定6を開き、「入力可能な桁数の変更」を行います。
入力内容が多くなるとデフォルトでは足りなくなります。
私の場合は254桁にしました。256桁以上になるとうまくいきませんでした。

Hamlog7_edited1
この変更を行う際には、今までの入力データのバックアップを取るように確認画面が現れます。
入力データを壊す可能性がありますので、必ずバックアップを取りましょう。
桁数が多くなる分には問題無いと思いますが、間違って桁数を少なく変更してしまうと
今までの入力データの少ない桁数を超える部分が消えてしまい修復できなくなります。
(私はこれを一回やってしまいました)

入力可能な桁数を変更しても、見た目は変わりません。
設定6のページの下のほうに書かれている数字は「表示桁数」ですので、間違えないでください。

設定6を変更したら一度保存しておくと良いと思います。
そのまま次に進んでもかまいませんが、何かのトラブルでフリーズ・再起動となった場合全部リセットされてしまいます。

次は設定2のRemarks欄の書き込みです。

Hamlog2_edited1

Remarks欄に書かれた内容は、「$A= $」(Aは任意の英字)で囲むことによってQSL印刷に反映されます。
写真では、「$Q=(/QRP)$$A=/1$$B=埼玉県 北埼玉郡 騎西町$$C=JCG・・・」と見えます。
この 「$Q=  $」で書かれた「(/QRP)」が、Remarks1の$Qで指定した場所に印刷されるという仕組みです。
同じように、「$A=  $」で指定した「/1」が指定した場所に。
「$B=  $」で指定した運用場所が指定した場所に印刷されます。
JCGナンバーや、使用リグ、アンテナなどのデータもこのようにして入力しておき、
ログに残すとともにQSL印刷に活用しています。
QSLの定義ファイルは後から書きます。

設定2の項目を先に書かないとデータを入力できないか?というと、交信したあとで入力することもできます。

Hamlog_pulldown_edited1
オプション>環境設定>プルダウン、を開くと右側に「Remarks1・2」の項目がありますので、
設定2で書いた内容と同じように書き込みます。
記入が終わったら、入力したい交信済みデータを開いて、Remarksにカーソルを合わせ、「↓」を押すことで
入力することができます。
入力ができたらそのデータを更新しておいてください。
(移動場所などのデータは運用が開始される前に入力しておくことが多いですが、運用の感想「Remarks2を使用」
などは帰宅してからこの方法でそれぞれの交信データに追加入力することが多いです)

QSL印刷定義ファイルの作成に移ります。

Qslprint
オプション>QSLカード印刷 を開きます。
あらかじめ編集の元になるQSL定義ファイルを左中段の「定義ファイル」ボタンを使って指定しておきます。
右上にある「編集」ボタンをクリックします。
開いたテキストファイルの内容はQSL印刷をすでに利用している方なら理解していると思います。
写真に出ているのは、下のほうに追加した内容です。

Hamlogqsl_edited1 #Fontsize=18の次の行に書かれている内容は
左から10.0mm、上から76.0mmのところに「””」ではさまれた内容を印刷せよ、という命令です。
桁が0.1mm単位ですので気をつけてください。
最初に、7K1CPTという私のコールサインがあり、その次に「!R1$A」というのがあります。
この「!R1$A」というのは「Remarks1の$A=で指定した内容」という意味になります。
最初のほうで書かれた例からすると「/1」と指定してあるのでこれを印刷します。
移動では無い場合、コールサインに/1をつけずにコールしたときなどは、
最初にログの上でで消しておけば印刷されません。

その次は「!R1$Q」というのがあります。
私の場合「(/QRP)」を後から追加したので、アルファベットが飛んでいます。
この辺は自由に使ってもらってよいかと思います。

余談ですが、もともとは/QRPを選択無く印刷するような定義ファイルを使用していましたが、
コールするときに「/QRP」をつけることを極端に嫌がる方もいるようです。
また、交信時に「/QRP」がついていなかったから、QSLには「/QRP」は書かないよと注釈をつけてQSLを発行する方もいます。
QRPで運用することは自分の運用スタイルですし、個人的にはQSLに「/QRP」が書かれることにそれほどこだわりは
持っていませんので、このような形になりました。
必要があってQROした時には、先ほどの「/1」と同じように、ログ上で消しておけばQSL印刷には反映されません。

説明に戻ります。
その次の行で、フォントサイズを13に変更しています。
コールサインよりは文字は小さくなります。
左から2mm、上から72mmのところに、まずQTH:と印刷し、続いてRemarks1の「$B= $」でくくられた内容が印刷されます。
私の場合運用場所をここに指定しています。

そこから3行は同じようにRemarks1で指定した内容が印刷されます。
自分の名前やhomeの住所は変わりませんから、定義ファイルで作っておいたほうが、
Remarks欄の節約になりますので良いと思います。

フォントサイズを10に変更した後のところはコメントを書くために用意しました。
Remarks2欄を使用しているのがわかると思います。
こちらは、指定の仕方が「!R2$O」と3文字目が2になっているのに気がつかれたと思います。

Hamlogqsl2_edited1

QSL定義ファイルの書き方の内容を理解できれば、いろいろな定義ファイルを作ることができます。
道の駅移動のときはスタンプを押すスペースを空けておき、小さな文字でデータ内容を上のほうに印刷する定義ファイルを
作っておけば、最初にRemarks欄に入力しておく内容はあまり変更しなくても使用できます。
(QTHの3行目あたりに道の駅の名前とナンバーを入れておくと良いかもしれませんね。私の場合は道の駅移動のときはIOTAナンバーを消して書いています。)

完璧に利用方法を理解しているとは思っていませんが、わかる範囲で質問にお答えできると思います。
理解できない部分がありましたらご連絡いただければ対処します。メールはjarl.comで届きます。
(仕事の都合などで返事が遅くなる場合もあります。ご容赦ください)
また、便利な使い方を教えていただくことは歓迎いたします。