2009年8月 1日 (土)

あゆとの2way QSO

 今日は夜から仕事ですが、せっかくの土曜日ですし短い時間だけでも運用したいと思い、戸田市に出かけました。このところ1か月以上土日のお休みがありません。なかなか遠出することができないので目新しい運用場所からのQRVがなくなっています。

 CQ誌7月号が発売されて1か月とすこし経ちました。早い人はすぐに変更申請を出してそろそろあゆで運用する人も出てくるのではないかと思っていましたので、7MHzはあゆでの運用を主軸に考えていました。今日あゆで交信できたのは10交信。VXOの範囲内のJCCサービス局も呼びましたがメインは7003でした。

 出力300mWと打つと「AYUだと思いますが・・・」と打ってくれた方もいらっしゃいました。ちょっとうれしいですね。そしてその後ついに交信できました。相手局が「出力200mW」と打ってきたので、「CQ誌のTXか?」とたずねてみたら、返ってきた答えは「そのとおり AYUです」とのこと。試作メンバー以外にあゆと2way交信できたのは初めてです。移動に出た甲斐がありました。

 その後、JK1TCV栗原さんとも2wayあゆの交信ができました。今日は7MHzで深いQSBもあり、CWでは539~599への大きなQSBもありました。

 ハイバンドも回って、あちこちで少しずつログを進めました。24MHzではまだ戸田市でも呼んでいただけるようで、思ったより交信できたような気がします。仕事に出かけるには少し早いですが合計36交信で撤収を開始しました。

 明日は(というか今夜から)FDですね。フル参加できませんので、冷やかし参加をしたいと思っています。でも途中から参加しようとすると、めぼしいところは場所取りされていると思われますので、場所探しに時間を取られてしまうかもしれません。さて、明日はどうなるか・・・?

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2009年7月30日 (木)

あゆ その9

 そろそろ7月号を買った人も電波を出し始めるころでしょうか?

 しばらく前にほぼ出来上がっていたのですが、ブログには掲載していなかった送信機です。

Ayu_201_2 あゆ20は14MHzのCW送信機です。ケースは100円ショップのスチール缶を使っています。

 Ayu_202

 基板は試作基板を使っていますのでシルクスクリーン印刷がありません。

 水晶発振子は手持ちに14.060のものがありましたのでそれを使用しました。この周波数は国際QRP呼び出し周波数ですので、海外のキットなどに付属している場合があります。またNorcalやGQRPなどでも販売しています。PVCを使って、14.061~14.0685まで可変できます。回路の変更はLPF部の定数変更。これは今井さんの本を参考にできます。

 それから、高い周波数になるとキーイングで発振段を動かすと立ち上がりで周波数変動があり、 ピイ・ピイといった感じの信号になってしまいます。それを避けるために、CALスイッチで発振段のON/OFFをしてしまい、キーイングでは電力増幅段だけを動かすようにしています。送信時にキーイングの隙間にTXの発振段の音が気になりますが、まあこれぐらいはOPでカバーするということになります。

 CALの隣にミニジャックを取り付けてあります。まだ配線はしていませんが、送信スイッチを延長するときはこのジャックにリモートスイッチを取り付けることになります。ステレオミニのチップとリングをショートさせるようにします。グランドを使ってしまうと、送信スイッチをONにしたとたん電源がグランドに落ちてしまい、発振段が働かなくなりますので、要注意です(意外と盲点です)

Ayu_203 ピンぼけですみません。(接写モードでも近すぎるみたいです) 送信の波形はきれいです。出力は180mWぐらい出ているようでした。周波数が高くなると出力がちょっと落ち気味になりますね。

 いま作業途中なのが、3.5MHz用のあゆですが、発振段が3倍波で発振してしまいいろいろと定数を変更して基本波で発振させる努力をしています。ここでブレーキがかかるとは思ってもみませんでした。サトーパーツで以前手に入れた3.520の水晶発振子ですが、前に発振機を作ったときに3.5MHz帯で発振させられたはずなので、なんとかしたいところです。

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2009年7月26日 (日)

あゆ その8  QSLカード

Qsl  十数年ぶりにアドカラーにQSLを発注しました。あゆで交信できたときに使用します。聞こえましたらぜひ呼んでください。

 一般の交信で使わないつもりですが、ケチっているというよりはそれだけ「あゆ」の運用のアクティビティを上げようと自分に鞭打つつもりでそう決めてみました。はたしてQSLは使い切ることができるだろうか?

 そろそろ、7月号を手に入れて作った方もオンエアしてくるのではないかと思います。QRLで中断していましたが、私もあゆの運用を再開したいと思っています。

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2009年7月 7日 (火)

あゆ40 その7 発振の波形

 CORYさんのコメントが気になって、オシロを使って計測してみました。

01_7mhz_2  ちょっとピンぼけですみません。発振段TR-1のコレクタ出力。かなりとがった感じになってますね。5Vp-p弱という感じでしょうか。

02_7mhz_2_2  電力増幅段TR-2の前(ベースの位置)角がだいぶ丸くなっており、2.5Vp-pぐらいまで下がっています。L1・C4・R4の影響でこのようになっているものと思えます。CORYさんの言うところの台形とはここのことかもしれませんね。

04_2  TR-2のコレクタ波形。下の方がすこしいびつになっていて、きれいな正弦波にはなっていません。オシロの測定レンジを変えたので同じような出力に見えますが、10Vp-p弱となっています。

03_7mhz_lpf2  LPF後の信号波形。振幅は前と変わりなく10Vp-p弱ありますが、波形の乱れが少なくなり正弦波になってきています。フィルターの効果できれいになったといえるのではないでしょうか。

 COLYさんの言う上下非対称というのは以前の別回路測定で何度か見ていますが、今回は見えていないようです。部品セットはマルツのものを使って試作しましたが、今違っているのは水晶発振子が背の高いものになっているぐらいです。見本誌のほかに自分でも一冊購入したので、基板はまだあります。時間ができたらもう一度背の低い水晶を使って作ってみるのも良いかもしれませんね。

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2009年6月21日 (日)

あゆ40 その6 運用スタイル

03_1 あゆの運用時の接続です。長いCQ空振りにも耐えられるようメッセージキーヤーの接続は必要と考えていました。メッセージキーヤーはもちろんCQ誌ふろく基板を使ったF88キーヤーです hi

 受信機にはFT-817を使用しています。

04_ft817_1  CALスイッチをonにして周波数をゼロインさせると受信機のスピーカーから発振音が出ます。Sメーターの振れはS-9ぐらいです。

05_ft817_1  CALスイッチをoffにして送信するとSメーターはフルスケールになります。この信号はアンテナ切り替えリレーが断になっても漏れて流れてくる信号の強さです。漏れ信号の強さに心配をされる方は受信用BNCコネクタのところにクリッパ用のダイオードを入れておくと気休めになるかもしれませんね。

 送信時のサイドトーンはこの受信音を流用します。相手がゼロインしていない場合などは受信ダイヤルそのものがRITと同じ動作をしますので合わせることはできます。でも、あまり動かしてしまうと、自分のサイドトーンが弱くなりますので聞きにくくなります。相手はハイパワー局である可能性もありますので、多少ずれていても相手がこちらの信号を聞こえていれば交信は成立すると思います。

06_k3_1  受信機をエレクラフトのK3に変えてみました。CALではおなじくS-9になっています。

07_k3_1  送信時はS-9+40dBでした。振りきれにならないので、まあ受信機は壊れないと思います。(一応自己責任でお願いします)

 ここまで書きましたが、念のため書いておきます。送信の信号を直接受信機へ入力するのは危険だと思います。あくまでも、リレーの漏れ信号を受信機で聞き取っています。2~300mWの信号を直接入力できるほどメーカーの受信回路は頑丈なものではないでしょう。(逆に大丈夫だと断言できるならそのメーカーはすごいと思います) 自作に関しては自己責任ということばがついてまわります。あゆを作ったときに、誤配線などで強力な信号を直接入力して受信機が壊れたら、修理はしてくれても保証の範囲にはなりません。可能な限りチェックはしたほうが良いです。ご注意くださいね。

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あゆ40 その5 CALスイッチ

Cal1  じつは記事の中ではCALスイッチに2回路のものを使っていますが、私のあゆには1回路のものが使われています。

 一番最初に配布された回路図に記入ミスがあり、CAL回路が動作しないよという話が出ました。(当初は1回路のSWでした。)そのとき、修正回路がなかなか発表されず自分で考えた結果、パターンカットが必要になるけどこれでいこうという結論に達しました。おそらく、すべて情報を提供するのではなく、個別に考えましょうという意味だったのかもしれません。

 雑誌に掲載されたCAL回路は2回路のSWを使っていますが、基板に手を入れずに配線ができるようになっています。(いちおう回路図は担当者へお送りしましたが、読者を混乱させる可能性もあるのでカットになったのだろうと思います)

さて、1回路でCALスイッチを働かせるためにはどのようにすればよいでしょう? このへんも頭をひねってみてください。(私も気がつかなかったアイデアが出てくると面白いですね。)

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2009年6月20日 (土)

あゆ40 その4 水晶発振子

Ayu05_3  オリジナルの水晶発振子は7.000MHzになっています。トリマーコンデンサーで約5KHz上に周波数を動かすことができます。インダクターをぶら下げないVXOは表示周波数よりも上に向けて可変できるのです。私の記憶では設計者のJF1RNR今井さんが発表されたのが最初で、それ以前はVXOは表示周波数から下に引っ張るというのが常識だったような気がします。

 オリジナルの水晶発振子で7.000~7,005まで可変できる状態でしばらく使いましたが、QRP局との交信が8割程度になりそうです。もう少し上にあげられればJCCサービス局との短い交信も可能と思い、ちょうど手持ちにあった7.003(JA QRPの呼び出し周波数)の水晶発振子に変更してみました。(写真) 発振周波数は7.0031~7.0085程度にシフトし、CQを出している局にCALで周波数を合わせて呼び、交信することも多くなりました。JCCサービス的なCQを出したときには、耳の良い局に呼んでもらうこともできました。

 7MHz帯のアマチュアバンドの水晶発振子は7.010や7.030、7.100が入手しやすいですね。また、QP-7を所持している人は7.025または7.020がジャンク箱に隠れているかもしれません。活用しましょう。

まだ、書き足すと思いますが、とりあえず今日はここまで。 hi

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あゆ40 その3 100円ショップのケース

Ayu06  試作基板が届いたときに最初に思いついたのが100円ショップの缶をケースにすること。ぴったりサイズのケースを手に入れておいたのですが、試作仲間の田中さんが製作を宣言されたものと同じ缶ケースでした。同じものを作っても仕方ないので自分はタカチのケースに変更しましたが、こちらのケースも捨てがたいです。

 写真ではすでに最初の作業、基板取付の穴があいています。基板にパーツを取り付ける前に穴位置を合わせなければならないので、すでに加工を行った後に予定変更となりました。7月号にも基板がついてきてもう一台作れるので、3.5MHzの送信機をこのケースで作ってみようと思います。

 底部の穴に合わせた補強用のアルミ板にも穴が開けてあります。側面のコネクタ取り付けに関しては、基板にパーツが乗せられたあとに位置合わせをして取り付けるので、作業はしばらく先になります。でき上ったら紹介します。

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あゆ40 その2 内部写真

Ayu04 ケースに組み込んだ内部の写真は最終稿で残念ながらカットになりました。基板は随所に出てきますので、必要ないといえば必要ないのですが、タカチのYM-100に組み込むとぴったりサイズになります。おそらくこのサイズを想定して基板のサイズを決めたのではないかと思えるほどです。左右のサイズはぴったり。基板を前後どちらかに寄せるとコネクタ類の出っ張りがちょうどおさまります。

 マルツパーツのケースキットは、作りやすいようにもう一回り大きいサイズのYM-130が採用されたそうです。穴あけも施してあるケースキットはオリジナルな雰囲気にはすこし欠けますが、ドリル作業を必要としないのは自作のハードルを低くしてくれると思います。 

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あゆ40 その1 周波数合わせ

Ayu01 あゆの外観。左の側面に刺さっているのは何でしょう?

Ayu02  実は竹の割りばしで作ったドライバーです。上面の右側に空いている穴から差し込み、トリマーコンデンサーを回して周波数を可変することができます。原稿の段階で最初から削除候補の説明だったので、入稿の際にすでに触れていませんでした。CQ誌の写真ではコーナー表紙の集合写真に一応写っていますが、言われないと気がつかないでしょうね。

Ayu03  内側はスポンジに切り込みを入れて挟まれるようになっています。パーツが当たる部分は切り込みを入れて影響がないようにしています。ドライバーを忘れて周波数が動かせないことがあったので、本体にドライバーがくっついているのは意外と重要です。

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